立春が過ぎると「暦の上では春」と言うけど『暦』ってなに?

  • 2019/02/19
  • ライフスタイル・娯楽
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  • 松村 昴
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すでに暦の上では春!

すでに暦の上では春!
2019年の立春は2月4日でした。立春になると、ニュースで「暦の上では春です」といった表現を聞く機会が多いです。ここで気になるのが、『暦』とは何のことなのかではないでしょうか。

まだまだ寒い2月にも関わらず、立春になったら春と言われるのも納得できない方も多いと思います。実はこれは、『暦』が何かわかれば理解することができます。そこで今回は、「暦の上では春」で使われる『暦』とは何なのかを中心に紹介していきます。

 

「暦の上では春」の『暦』とは?

通常、『暦』とは時間の流れを年や月、週などの単位に当てはめて数えるように体系付けたものを指しています。そのため、暦には太陽暦・太陰暦・太陰太陽暦など様々な暦があります。

そして、「暦の上では春」という表現で使われている『暦』は、旧暦のことを指しているのです。意外とこの事実を知っている方は多いかもしれません。それでは、旧暦とは何なのでしょうか。

 

旧暦とは?

日本では、明治時代からグレゴリオ暦(太陽暦)が使われるようになります。しかし、それ以前まで日本で使われていたのは中国暦(太陰太陽暦)であり、これが旧暦と呼ばれているのです。

ちなみに、旧暦が日本に入ってきたのは飛鳥時代とされています。つまり、明治時代にグレゴリオ暦が採用されるようになるまで、800年にもわたって旧暦は使われていたのです。

 

新暦と旧暦の違いとは?

新暦と旧暦の違いは、何を基準にした暦なのかです。新暦であるグレゴリオ暦は、太陽の動きをもとにして作られた暦となっています。そのため、太陽暦という呼び方をされるのです。

そして、旧暦では月の満ち欠けをもとにしているのですが、それに加えて太陽の動きも考慮した暦となっています。これは、新月から新月までは平均29.5日であり、月の満ち欠けだけだと暦と季節がズレてしまうからです。

その結果、旧暦では月の満ち欠けにプラスして、太陽の動きを考慮しており、太陰太陽暦と呼ばれているのです。

 

旧暦と二十四節気について!

立春は二十四節気の1つとされています。そして、この二十四節気は旧暦とも大きく関係しているのです。先ほど紹介したように、月の満ち欠けだけでは実際の季節とズレが生じてきてしまいます。そこで使われるようになったのが、二十四節気なのです。

二十四節気は、名前からわかるように1年間を24等分に区切ったものとなっています。太陽の動きに合わせて24等分し、名付けられたのが二十四節気なのです。

 

立春になると「暦の上では春」と言う理由とは?

立春になると「暦の上では春」という表現をする理由は、冬至と春分の真ん中だからです。つまり、立春は旧暦の中では旧冬と新春のちょうど境目となります。そのため、立春になると「暦(旧暦)の上では春」という表現となるのです。

ちなみに、「暦の上では○○(季節)」という表現は春だけではありません。春夏秋冬どの季節もあります。夏の場合は「立夏」・秋の場合は「立秋」・冬の場合は「立冬」で使われる表現となっています。

 

たまには旧暦も意識してみて!

今回は、立秋になると「暦の上では春」と表現する際の『暦』について紹介してきました。ここで言っている暦とは、旧暦のことを指しています。旧暦は、飛鳥時代に日本に伝来し、明治時代にグレゴリオ暦を採用されるまで、800年にわたって使われていたのです。

また、旧暦は月の満ち欠けをもとにしており、太陽の動きも考慮しています。この太陽の動きを考慮したのが二十四節気で、1年を24等分に区切ることにより、暦と季節のズレないように工夫したのです。

そして、二十四節気の1つである立春は、当時と春分の真ん中のため、旧冬と新春の境目なので「暦の上では春」という表現がされるのです。ぜひ、たまには旧暦も意識してみてください。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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