漢字の日本って「にっぽん?」それとも「にほん?」正しいのは?
- 2018/10/26
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漢字の日本
漢字で日本と書いてあった場合、「にっぽん」と呼ぶ方と「にほん」と呼ぶ方がいます。オヤジの中にも、「にっぽん」派と「にほん」派に分かれるのではないでしょうか。ここで気になるのが、どちらが正しいのかです。
そもそも、なぜ日本には「にっぽん」「にほん」と2つの発音方法があるのではしょうか。そこで今回は、日本の発音は「にっぽん」と「にほん」どちらが正しく、2つの違いやなぜ2つの発音方法があるのかなどを紹介していきます。
「にっぽん」と「にほん」どちらが正しい?
日本という漢字の読み方である「にっぽん」と「にほん」ですが、単刀直入に言えばどちらも正しい読み方です。実は、日本の読み方について、日本政府や憲法、法律などで定められていません。つまり、「にっぽん」「にほん」どちらの読みも正解と捉えることができます。
1934年(昭和9)年に文部省臨時国語調査会において、呼称統一案が決議されたのですが、政府は採択することなく、現在でも正式な日本の読み方を決定していないのです。
そのため、あまり気にしないで「にっぽん」「にほん」と呼んでも問題ありません。ちなみに、日本では「にほん」と読む日本人の方がやや多いとされています。
「にっぽん」と「にほん」の違い
日本を「にっぽん」と「にほん」どちらで読んでも正解なわけですが、2つの読み方にはどんな違いがあるのかが気になります。しかし、「にっぽん」と「にほん」という読み方の間に違いはありません。
読み方が違うというだけであり、意味や使い方についての違いはないのです。そのため、日本と書いてある場合、気にせず「にっぽん」と「にほん」で読みやすい方を利用するようにしましょう。
ただし、「日本航空(にほんこうくう)」「日本銀行(にっぽんぎんこう)」などのように固有名詞の場合、読み方は決まっているので注意してください。
なぜ「にっぽん」と「にほん」の2つの読みがあるの?
日本が「にっぽん」と「にほん」のように2つの読みがあるのかは、2つの理由があるとされています。その理由とは、「日本という国名の歴史」「発音のしやすさ」の2つです。それぞれの理由について紹介していきます。
<日本という国名の歴史>
「にっぽん」と「にほん」の2つの読みがある理由は、日本という国名の歴史が関係しているとされています。もともと日本は、「日出ずる国」から「日ノ本」となり、そして「日本」となりました。7世紀ごろ、日本は「にっぽん」もしくは「じっぽん」と読まれており、仮名表記では「にほん」となっていたのです。
当時交流があった外国人(中国人が主)は、「にっぽん」「じっぽん」と読みます。しかし、仮名表記から日本人は「にほん」を使うようになります。その結果、「にっぽん」と「にほん」という2つの読み方が根付いてしまったのです。
<発音のしやすさ>
「にっぽん」と「にほん」という2つの読みがある理由としては、発音のしやすさも関係しています。若者言葉というものがあるように、言葉は時代によって変化していきます。そして、日本を「にっぽん」と読むより、「にほん」と読むほうが発音しやすいです。
そのため、今では「にほん」と読む方の方が多いとされています。もしかしたら、もともと「にほん」と読んでいれば読みやすくて、統一することができたのかもしれません。
結論はどっちでもOK!
今回は、漢字の日本の読み方は「にっぽん」「にほん」のどちらが正しいのかについて紹介してきました。結論から言えば、「にっぽん」「にほん」はどちらも正解であり、どっちを使っても問題ありません。
正しい日本語を使いたいというオヤジも多いかもしれませんが、とりあえず日本は「にっぽん」「にほん」どっちでも問題ないので、気にしないで読みやすい方で読むようにしましょう。