「宅急便」はヤマト運輸の登録商品名なのに一般名詞化してしまったもの9つ紹介
- 2018/09/06
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宅急便はヤマト運輸が元祖
宅急便はドアからドアへの新しい運送サービスとして誕生したものですが、これはヤマト運輸が提供するサービスの名称だったものです。
「魔女の宅急便」と言うジブリ映画も最初は何も知らずに付けたタイトルだったのですが、ヤマト運輸とスポンサー契約を取り付けて事無きを得ているものだったのです。
それが他社も同様のサービスを追随するようになって、どれも全て宅急便として通用するようになっています。
もはや一企業の枠を超えて社会一般で共通する名詞として定着しているのです。
そんな商品名の事例は他にもたくさんあります。
身の周りにある一般化した名前の商品
見てのとおりですが、一般商品名ではとても馴染みにくい商品が企業の登録商品名のおかげで身近に感じられていることがわかります。
堅苦しくて何だか怪しい一般商品名が、垢ぬけた斬新な商品に取って変わってしまうのが面白いところでしょう。
・ウォークマン
あまりに有名過ぎて紹介するまでも無かったかもしれません。
ソニーが販売して一世を風靡した携帯音楽プレーヤーの商品名です。
・ウォシュレット
TOTOの商品名で、一般商品名は温水洗浄便座です。
これに対抗するかのようにLIXILではシャワートイレとしての商品名で販売しています。
・エレクトーン
ヤマハの商品名で、一般商品名は電子オルガンです。
和製英語としてもなかなかハイセンスではないでしょうか。
・エスカレーター
米国のオーチス・エレベータの商品名で、一般商品名は階段式昇降機です。
エレベーターとセットで覚えやすい良い商品名を付けてくれたものです。
・バンドエイド
米国のジョンソン・エンド・ジョンソンの商品名で、一般商品名は絆創膏です。
地域によっては、他社の商品名でサビオ、カットバン、リバテープなど幅広い名称が普及しています。
・シーチキン
はごろもフーズの商品名で、一般商品名はマグロやカツオの油漬けもしくは水煮の缶詰ですが、これでは長たらしくてたまりません。
いかにも鶏のささ身のような食感から名付けられたのは言うまでもありません。
・シャープペンシル
1838年、アメリカのキーランがエバーシャープの商品名で販売されたのが始まりで、一般商品名はメカニカルペンシルです。
日本に輸入されてこれがエバー・レディ・シャープ・ペンシルの商品名で流通し、その後、簡略化されシャープペンシルとなったようです。
全くの和製英語であり、この名称をそのまま外国で使うと「尖った鉛筆」として受け止められます。
・キャタピラー
キャタピラー三菱が会社名を付けた商品名で、一般商品名は無限軌道です。
複数の車輪をまとめて取り囲むようにして軌道の上を車輪によって移動するかのような仕組みにしたものです。
これにより悪路においてもあたかも無限に軌道の上を走れるようになった画期的な商品です。
・テトラポッド
日本テトラポッド(現在の不動テトラ)が会社名を付けた商品名で、一般商品名は消波ブロックまたは波消しブロックです。
元はフランスの会社の商品であったが、これを日本で生産販売したものです。
商品名の普及度への貢献
他にもたくさんありますが、これだけみてもいかに商品名が生活との距離を縮めるものなのかも実感されます。
商品にもよるのでしょうが、一般商品名のままだったりしっくりこない商品名で売り出されても現在ほど普及してはいないのかもしれないのです。
身近に吸い込まれるようなネーミングが生活を変えているとまで言えるのかもしれません。
お洒落でセンスを感じられる商品名は、やはり一般名詞化するにふさわしさも感じられます。
そうでもなく中には、シンプルに会社の宣伝をするために会社名を付けたものだってあって、結果が付いてきてくれたようなものもあるのは楽しいものです。