SNS疲れをした若者が次に求めるものとは
- 2018/04/20
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オヤジには不可欠なツール「Facebook」
「Facebook、終わりの始まりか?!」なんて見出しを見かけるようになりました。
これは先日明らかになった、顧客情報の大規模漏えいを受けてのことなのですが、正直、何を今更……という感があるのは、犬助だけでしょうか?
だってFacebookの主な機能「知り合いかも?」一つを取ってみても、個人の電話帳なりにアクセスしていることは直感的にわかるはず。それらをFacebook社が利用している以上、漏えいする可能性も、誰かにみられている可能性も、犬助は織り込みずみだったからです。
これは、犬助の周りのオヤジ連中も同様で、Facebook騒動の影響は少しも感じられないもの。相変わらず、週末の飲み会の計画などがFacebook上で進行していたりする。
だって久々に連絡を取りたかったり、付き合いが浅かったりする人たちと交流するのに、こんなに便利なツールはありませんからね。
オヤジ連中はFacebookから、離れられそうもないのです。
疲れる以前に、若者はすでに離れていた
そんなFacebook騒動について、高校生の息子に話を聞いたところ「別に……」という、そっけない反応。なぜなら彼らは、情報漏えい騒ぎのずいぶん前からFacebookなどやめているから。「知り合いかも?」の機能がウザくてしょうがないというのです。
それって「SNS疲れ」ってヤツか?とたずねると、どうやらそうではないらしい。
なぜなら犬助の息子の周りでは、Facebookはともかく、相変わらずInstagramやTwitterといったSNSは使っているから。ただし「鍵がかかっている」という条件付きで、SNSは絶賛活用中なのです。
つまり、彼らはSNS自体に疲れているのではなく、積極的に関わり合いになりたくない相手とのコミュニケーションを取るのに疲れている様なのです。
若者とオヤジで異なる、SNSの使い方
不特定多数の人々とコミュニケーションが取れるSNSは、それを望んでいる人たちにとっては非常に有益なツール。例えばフリーランスで仕事をしている人たちにとっては、欠くべからざるものに違いありません。
Facebookなら、大昔に別れた彼女とか、中学校時代の同窓会をしたいとか、そんなオヤジたちにこそ向いているツールであって、若者たちに向いたツールではない。
なぜなら彼らはコミュニティはSNS上でのコミュニティを必要としていないから。もしくはSNS上のコミュニティとリアルでのコミュニティが同一だから。
そしてSNSの使い方にしても、写真を仲間内で楽しむためにアルバムを学校に持参していたところを、Instagramで代用していたり、面白いネタを思いついたら誰かに電話していたところを、Twitterで代用しているというだけで、SNSならではのリアルなコミュニティの枠外とのコミュニケーションという目的に利用しているわけではないのです。
時が来れば若者もFacebookを使うはず
それでは若者が疲れてしまったという、SNSを用いた不特定多数とのコミュニケーションの代わりに彼らが求めているものとは、リアルなコミュニケーション他ありません。
このことはInstagramやTwitterを鍵付きで使うというところから見てもわかるのです。
だからといって、疲れてしまったFacebookを若者が、金輪際利用しなくなるのか? と考えると、それも違う気がします。
恐らく今の若者たちも、オヤジと呼ばれる年齢になったならばFacebookの「知り合いかも?」機能のありがたみを感じつつ、同窓会を企画したりするだろうから。若者であろうとオヤジであろうと、誰かとコミュニケーションを取りたいという欲求は不変だと思うからです。