ご存知ですか?!初詣に出向く神社のこと
- 2017/12/29
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今年は、どこへ初詣の予定ですか?
大晦日には除夜の鐘を撞いてみよう!!といった話をしている犬助です。
除夜の鐘とくれば、その次は初詣、皆さんはどこへ参拝しますか。
毎年決まった神社でしょうか? それとも気分次第で観光も兼ねて、適当な所に参拝するのでしょうか? また「うちの初詣はお寺」というお家もあるでしょう。
で、犬助の家は近所の神社に初詣へいくのが恒例となっているのですが、ふ? と思ったんですよね。それって、正しいのか? と。大体、その神社の氏子でもないんだし。
そこで、どこへ初詣に行くのが正しいのかについて少し調べてみたところ、特に正解がないそうで……自身が信仰しているところへ、年の初めにごあいさつに参詣するのが「初詣」。
ですから神道を信仰しているならば神社へ、仏教を信仰しているのなら寺社へ詣でるのが、正しい初詣というものなのです。
て両方信仰しているならば神社もお寺もといった具合に、好きなところへ好きなだけお参りすればいいのが初詣。うーん、何ともおおらか。日本の宗教観を見事に表していますね。
高い格式を持つ「式内社」
さて、犬助が初詣に出向くのは近所の「式内社」なのですが、皆さん式内社ってご存知ですか? 大学受験時に日本史を選択していた人ならばご存知かと思うのですが、式内社とは延長5年(927年)にまとめられた「延喜式」に掲載されている神社のこと。
式内社といっても、官幣大社とか国幣大社とか、その中でもランク付けがありますから一概にはいえないものの、927年ごろには地域の信仰を集めていた神社であることには変わりないはず。
そんな格式の高い神社が近所にあるというのは、なかなかうれしい話ではあるのです。
「神宮」「大社」……神社にも色々あるもの
毎年初詣で最も多くの参拝客を集めるのは、ご存知の通り「明治神宮」。昨年は3が日で約320万人も集めたといいますから、すごいですね。
そして、2位から4位までは川崎大師(神奈川県)など関東地方のお寺が占めており、5位にランクインするのは京都府の「伏見稲荷」、6位には大阪府の「住吉大社」、7位には神奈川県の「鶴岡八幡宮」という具合に続きます。
こんなランキングを観ていると気になってくるのが、神社の名称について。
明治「神宮」、伏見「稲荷」、住吉「大社」、鶴岡「八幡宮」と、色々なのはなぜなのでしょうか? どれも、立派な神社だとは思うのですが、あえて格付けるするならば、どこがトップに来るのでしょうか?
どこも、相当な高い格式を持つ神社です
明治「神宮」、この神宮とは天皇もしくは天皇のご先祖に当たる神様をお祀りしてあかし。
古来「神宮」といえば伊勢神宮のみを指したのですが、それは天皇のご先祖である天照大御神を祀っていますから別格中の別格。時代が下って、他の神社も神宮を名乗りだしたととのこと。
明治神宮は、明治天皇をお祀りした神社です。
住吉「大社」、この大社とは文字通り、大きな社のこと。
単に「大社」と呼ぶ場合は本来は出雲大社を指したそうなのですが、平安時代の「延喜式」以降、他の神社も大社と名乗りだし、後に自称「大社」も現れたとのこと。
ちなみに現在、神宮と付く神社は全国で24しかありません。また、大社と付くのも同じく24となっていますから、どちらも相当高い格式を持つということができるでしょう。
また伏見「稲荷」の稲荷とは農業神、これが転じて商売の神様。
日本中にある稲荷神社の総数は3,000弱あり、その総本社が伏見稲荷とのことですから、こちらもすごく格式が高い。
鶴岡「八幡」宮の八幡は応神天皇=武士の神様のこと。日本最初の八幡宮は大分県の宇佐神宮、こちらが全国の4万4,000もある総本社となっており、それに次ぐ格式を持つのが鶴岡八幡宮となります。
参拝する神社のことぐらいは調べておこう!!
神宮とか大社とか、式内社とか……。神社は全国に8万以上もあるとのこと。ざっくり計算しても1つの都道府県に付き1,700社もあるということになります。
それだけ身近なものだけに、なぜそこにあるのか? とか、どんな神様がお祀りされているかとか、そんな情報には非常に疎いもの。
いい年のオヤジになった以上、初詣に出向く神社の縁起ぐらいは、基礎教養として知っておくべきではないか? と思うのです。
犬助は勉強しましたよ!! 家族にオヤジの沽券を守るためにね……まあ、ドロ縄ですけれど。