日本の領空へ向かうミサイルを迎撃しちゃダメなの?
- 2017/08/24
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ミサイル発射を繰り返す周辺国
2017年に入ってから、とある日本の周辺国では盛んにミサイルを発射しています。その周辺国とは、オヤジなら誰もが知っているとおり「北朝鮮」です。正式には北朝鮮という国名はく、朝鮮民主主義人民共和国ですが、民主主義国家なのかどうかは疑問の残るところ。実は、朝鮮という国家が定義する民主主義と、西側自由陣営が定義する民主主義とが異なるだけであり。朝鮮としては民主主義に違いないともいわれています。
その前提がある限り、国民の生活が困窮している中でのミサイル発射も民主主義の結果だということになります。日本人には理解を超える理論です。
さて、すっかり当たり前の行事になってしまった感のある北朝鮮によるミサイル発射ですが、感覚がマヒすることはよいことではありません。同時に、北朝鮮側にとっても、相手がマヒしてしまうと脅しとしての効果が薄れるため、次々と発射する必要を感じている可能性があります。7月に撃ちまくって一段落するかと思いきや、トンデモナイ発表に至ったのもそのせいかもしれません。
そのトンデモナイ発表とは、グアム周辺へ4発のミサイルを飛ばす計画をしているぞ!というものです。これには、トランプ米国大統領もブチ切れのご様子で、強烈なメッセージを発しました。また、アメリカ軍は北への攻撃準備を終えているとされています。テレビの解説者などのなかには、この状況を「子供の喧嘩レベルのやりとりを、核を振りかざしてやっているのが危険」と指摘する向きがあります。そして、このミサイル発射は日本にとっても重大な影響を及ぼしかねません。
日本上空へ向かうミサイルを撃墜すること
勿論、グアムへ向かうミサイルがなくても重大な影響がある北朝鮮のミサイル問題ですが、今回の発表では、飛行ルートとして「島根県・広島県・高知県」を通過することに言及しています。愛媛県が抜けていることはともかくとして、日本上空がルートになっている以上、日本に落ちてくる可能性がないとはいえない点で大問題です。日本政府は、愛媛県などにPAC-3を配備して、いざというときは迎撃するとしています。
しかし、実際に日本へ落ちてくる軌道を描くなどしなければ迎撃はされないでしょう。最終段階の迎撃兵器であるPAC-3を使うとはそういうことだからです。もっと早い段階で迎撃できれば、国民の頭上に破片などの落下物が降り注ぐ事態を回避できますが、現状の運用では、海上のイージス艦から迎撃ミサイルを発射する必要があります。
専守防衛を捨てていない日本では、上空を通過するミサイルの迎撃には慎重な姿勢があります。日本を狙ったものではないのに、迎撃することで相手を刺激するとの理由もあります。そんなことで国民を守れるのかと思うと同時に、相手を刺激することのリスクも考えてしまうためです。
また、国際法上の解釈にもいろいろあるようで、迎撃はまずいとするものもあれば、問題ないとするものもあります。ICBMなどを超高空で迎撃する場合、どこまで宇宙空間を使えるかといった議論もあるでしょう。ただ、非武装の民間機でも時として撃墜される国際社会で、ミサイルを撃墜することが悪だとはいえないでしょう。
ちょうど日本ファーストの会が立ち上げられるニュースが流れたばかりですが、日本ファーストといえば、日本国民の安全を最優先にするのが日本政府・日本国の責務であることは永遠の事実です。