本を一冊読むのに苦労する人に今すぐ勧めたいプチ速読術
- 2017/03/23
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本を早く読めることのメリット
ここ数年の自己啓発やライフハックブームも落ち着き、なかでも、昔に比べて「速読」に対しての認知度がアップしています。速読ができることによるメリットとして挙げられるのが「早いスピードで知識のインプットができること」「読むのが遅い人の何倍もの知識を増やすことができる」など、知識を効率的にインプットできるというメリットばかりが目立ちますが、それよりも重要で意外と知られていないのが、「脳が活性化され思考スピードもアップすること」です。ここでは、そんな速読にまつわる疑問を解消しながら、本を読むのが遅い人のために、今すぐにでも実践できる「プチ速読術」を紹介します。
多読家へのよくある誤解
速読と聞くと、どんなスキルを想像するでしょうか。パラパラとトランプのカードをシャッフルするようにページをめくっただけで、数秒で「本の内容を全部暗記した」という様な、まるで魔法や超能力のようなものを想像する人も未だに少なくありません。確かに、ページを一枚の写真の様にして一瞬見ただけで記憶する「フォトリーディング」に代表されるような速読術も存在しますが、多読家と呼ばれる人や学者の多くは、さほど特殊な訓練をせずとも、自然に「プチ速読」の技を習得しているものです。
文章の一字一句を全て読む必要はない
「本を早く読める人」がよく誤解されるのが、「文章の一字一句を漏らさずに読んでいる訳ではない」ということです。本を早く読むという行為には、「必要な情報と不要な情報の選別」を伴います。例えば、「第一章に書かれている内容は殆ど知っているから、自分が知らない内容だけを拾い読みして、全ての文章を読むのは次の章から」といった具合に、「自分にとって必要な情報のみを拾う」という読み方をします。
主体性をもって読む
本を早く読むコツの一つが、「主体性をもって読む」ことです。本を手に取った段階で、文章力系の書籍であれば「面白い文章を書けるようになりたい」、特定分野の専門書であれば、「最低でも大学の学部生レベルの知識は習得したい」など、何かしら「その本を読むことで期待する結果」があるはずです。自分の得たい結果が明確であれば、必要なページと不要なページの選別ができるため、それだけでも読書効率がUPします。ちょうど、買った電化製品が不具合を起こしたときに「説明書や操作マニュアル」を手に取り、解決方法を探すときの読み方をイメージすると分りやすいかもしれません。
必要なものがはっきりしているからこそ、読書は早くなるのです。「自分の考え」を持たずに、受動的に本を読んでも何も頭に入らないのは、このためです。
また、本編を読む前には、先に目次をざっと眺めたり、著者プロフィールでキャラクターをイメージしたりすると、良い意味で先入観や前情報がインプットされるため、主体性をもって読み進めることができるため、「1冊の本すら読むことが苦痛」というタイプの人は、こうした事前準備をおすすめします。
著者プロフィールを読んでも何もイメージできなければ、著者名で検索してネットで前情報を得るだけでも、ある程度のイメージができるため、その本を読むスピードが格段にアップします。