「趣味がない」と嘆く人へ、本当にそれ必要ですか?

  • 2019/04/21
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実は非常に多い無趣味の人々

実は非常に多い無趣味の人々
大企業の人事部の方ほどではないのですが……私、アントニオ犬助は今までに、多くの人たちの採用面接をおこなう機会がありました。年の功、ってやつですかね?そして、同じく多くの履歴書に目を通してきたのですが、いつも犬助が注目するのは「趣味」という項目です。

一番多く書かれているのが「読書」や「映画鑑賞」、そして「スポーツ」。ですから、ちょっと突っ込んで聞いてみるのですが、返って来るのは薄い内容の回答ばかり。「それって本当に趣味なの?」と、聞きたくなるようなものばかりなのです。これって、多くの人は趣味を持ち合わせていない、ということではないでしょうか。中にはやり取りの際、申し訳なさそうな表情を浮かべる人すらいます。きっと「趣味がないなんて、なんて退屈な人間だろう」と思われたくないんでしょうね。

 

「無趣味=まじめ」ではないだろうか

しかし犬助に限っていうならば趣味がない、もしくは薄い内容の趣味しかもっていない人は好印象です。なぜなら真面目な印象を受けるから。趣味がないということは、言い換えれば日々充実していて趣味など入り込む余地がないということ。これに勝るものはないと思うのです。「仕事一筋」、美しい響きではないですか。ウチに入社後も、その意気でお願いします!と、思わず口走りそうになってしまいます。

また、ずいぶん前に失敗したことも思い出されます。趣味の欄に「スキー」とありますから、活発で友人も多い人であろうと思い採用したのです。すると、実際に明るく社交的な性格までは良かったのですが、スキーが好きすぎたのです。シーズンが到来すると、周りの人たちの迷惑をかえりみずに有給を取りまくる。まあ労働者の権利なのですから取るなとはいいませんが、周りがフォローに忙殺されるのはどうなの?と。そのことについて小言を述べたところ、自分がスキーに行ける人員体制を取っていない会社が悪い!と、いわれた日には……ええ、趣味に打ち込むのも良し悪し。面接で見抜けなかった、犬助も悪いんですけれどね。

 

生活に楽しみを見つけられる達人でもある

そして趣味がないという人からは、日々の小さなことから喜びを見出す能力の高さも感じます。子どもの成長、庭に咲いた花、晩酌のごく少しの酒など、よく目を凝らしてみると身の回りには喜びがあふれているものです。趣味がない人は、何もしなくてもそれらの喜びが感じられる人たち。それで満ち足りることができる人たちです。

これは言い換えれば「足るを知る」ということ。現状に満足できているから、趣味などを持つ必要性を感じていないということでしょう。この言葉は元々「知足者富」、「足るを知るものは富む」という中国の思想家・老子が残したもの。趣味がない人は、そんな境地におのずから入っているのですから、実に尊いことだと思うのです。もちろん仕事ですから営業成績を伸ばすとか、技能を向上させるといった「足るを知る」のままでは困ってしまうケースは多々ありますが。

 

趣味とは本来、生活に不要なものである

ですから、趣味がないと悩んでいる人は、ないならないで堂々としていれば良いのです。それは言い換えれば仕事一筋だとか、古代中国の思想家の域まで達しているということ。誇るべきであって、決して恥ずべきことではないと思うのです。にもかかわらず、趣味がないと悩むことなどありましょうか?そもそも趣味など、無理して造るものではないのです。

そして面接の際にいつも思うのですが、いったい趣味と仕事にどんな関係があるというのでしょうか?趣味が仕事に生きるケースなど、ごくまれなこと。本来、生活に必要がないものだからこそ「趣味」というのですから。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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