こんなにもある!フィルムカメラの多様な魅力

  • 2019/03/22
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何のことはない、古いフィルムカメラですが

何のことはない、古いフィルムカメラですが
先日、探し物をしていましたら、古いカメラが出てきました。「ニコンZOOM310」、何のことはない、オートフォーカスのコンパクトフィルムカメラ、持っていたことすらすっかり忘れていた何の思い入れもない一台です。そして小窓からのぞくとカメラの内部にはフィルムが残されている様子、しかしカメラは古いものだけに、ウンともスンともいいません。

こうなると気になってしまうのが私、アントニオ犬助の性分。
「カメラの中にはどんな写真が残されているのか?そして、残っている未使用のフィルムで撮影はできるのか?」好奇心が刺激され、新しいリチウム電池に交換したところしっかり動作。液晶の小窓にフィルムの残数が表れたときには、軽い感動を覚えたのです。

 

懐かしの「写ルンです」が復権した理由とは

携帯電話にカメラが初めて搭載されたのは2000年のこと、今では、動画はもちろん一眼レフにも負けないクオリティの写真が撮れるようになり、多くの人が気軽に写真撮影を楽しんでいます。その一方で復権しつつあるのがフィルムカメラ、「写ルンです」の売上が、低迷期と比較して5倍になったという報道もありましたね。そんな写ルンですを楽しんでいるのは、若い世代。写真が紙焼きされているということや、写真が上がってくるまでわからないドキドキ感やタイムラグ、これら全てが新鮮らしくキャッキャウフフしているといいます。

そして紙焼きされた写真を、インスタグラムなどにアップするのも流行中。スマホのカメラで紙焼きの写真を撮影することで、余白調節も自動でしてくれるアプリも登場しています。また紙焼きするのではなく、写ルンですの写真を直接デジタル化してくれるサービスもおこなわれているのですが、これらで楽しまれているのが、写ルンですやフィルム写真ならではの味。少し平面的だったり、ボケ味が強かったりする写真は確かに、スマホのカメラでは撮れないものですね。

 

フィルムカメラなら名機ですら、この価格

また古いフィルムカメラを、もっぱらネットオークションで落札しているというのは、仕事仲間のカメラマン氏。こちらは昔あこがれていたカメラを手元に置いておきたいのと、実際の使い心地を確認したいという欲求から。自室に古いカメラを並べて悦に入るという楽しみ方もできますし、当時のカメラの特性を再認識・再発見するという楽しみ方もできるといいます。

そんな彼が今狙っているのは「ライカIIIa」と「ズミタール」レンズ。発売された1940年ころには1,200円。東京の土地付き一戸建てと同等の価格だったという超高級機で、数々の歴史的な写真を撮り続けてきた名機。しかし現在なら10万円程度で買えてしまうという素晴らしさ。購入したならば思う存分、紙焼のスナップ写真を撮りまくるのだ!と意気込んでいました。

 

劣化したフィルムが生んだ意外な効果

そして……電池を交換したことで、見事復活した「ニコンZOOM310」なのですが、残っていたフィルムを近所で映した後に近所のカメラ専門店に現像に出しました。最近もっぱらスマホもしくはミラーレス一眼というカメラの環境にある犬助は、ファインダーをのぞくという感覚に懐かしさをおぼえたものの、撮影自体は特に何の感慨もなかったのです。

しかし、出来上がってきた写真を見て驚いた。現像されずに残っていたフィルムはもちろん、現像前に撮った写真も含めて全てが古色蒼然としている。全体的に色あせている上に、粒子が粗い写真に仕上がっており、何ともアーティスティックなムードを持っているのです。調べてみたところ、これはフィルムがカメラの中で劣化していたからだとか。これは狙って得た効果ではありませんから全く自慢にはならないものの、これもフィルムカメラの魅力には違いありません。

このように考えてみると、フィルムカメラの魅力って結構あるものです。ニコンZOOM310、しばらく手元に置いておこう思っています。もちろん何に使うかは、まだわかりませんけれど。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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