リアリティーを徹底的に追求したドキュメント映画 ファーストマン

  • 2019/02/22
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大ヒットした「ラ・ラ・ランド」の俳優ライアン・ゴズリングと監督デイミアン・チャゼルが再びタッグを組んだ意欲作が「ファーストマン」です。

原作はジェームズ・R・ハンセン作の『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生』。人類で初めて面に降り立った人物ニール・アームストロングの人生を描いた伝記です。ファーストマンはアームストロングが生前中に唯一、発行を許可した伝記です。その原作を忠実に映像化したのが今回紹介する「ファーストマン」なのです。

 

あらすじ

あらすじ
1960年代の東西冷戦時、ソ連とアメリカは熾烈な宇宙開発競争は、国家の威信をかけた壮絶な挑戦だったのです。何事にも世界一でなくてはならないと自負するアメリカでした。しかし、宇宙開発競争ではガガーリンの有人地球軌道周回やアレクセイ・レオーノフの人類初の宇宙遊泳など、アメリカはソ連にことごとく先を越され後塵を排していたのです。ソ連に先を越されたアメリカは、今だソ連が成し遂げていない月面着陸へと目標を大きく変更しジェミニ計画からアポロ計画へと実行されて行きます。

映画では、ニール・アームストロングが、実験飛行のテストパイロットからNASAの宇宙飛行士応募面接、宇宙飛行士養成所での訓練からジェミニ8号で宇宙船とドッキング、そしてアポロ11号で月面到着を成し遂げ無事地球へ帰還するまで描かれています。

 

監督・キャスト

2003年ワーナーブラザーズとクリント・イーストウッドがジェームズ・R・ハンセンの原作の版権を購入しました。その後版権は、ユニバーサル・ピクチャーズに移動して2015年11月に監督デイミアン・チャゼルで製作されることが発表されました。

監督デイミアン・チャゼルの代表作は、「ラ・ラ・ランド」「セッション」は自身の音楽経験から作品化したものです。
脚本ジョシュ・シンガーの代表作は、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (2017)」の社会派作品。

 

キャスト

主人公のニール・アームストロングを演じるのは、ライアン・ゴズリング。その妻ジャネット・アームストロングを演じるのがクレア・フォイ。ニールの友人で、アメリカ人初の宇宙遊泳を行った宇宙飛行士エド・ホワイトを演じるのは、ジェイソン・クラーク。エドの妻パット・ホワイト を演じるのがオリビア・ハミルトンです。

 

見どころ

「ラ・ラ・ランド」で見せた高いエンターテイメント。「セッション」にみられる熱い音楽への情熱。自身初となる史実に基づいた伝奇物をどう映像化してゆくのか?期待してしまいますが、ファーストマンは、史実に基づき徹底的なリアリティーにこだわったドキュメント映画になっています。映画「アポロ13号」や「アルマゲドン」のようなエンターテイメントは期待しないほうがいいです。

ファーストマン作品中には、実際の映像など違和感なく随所に入れられています。訓練の過酷さなど迫真にせまるもので見ごたえあります。アポロ11号打ち上げの際の圧倒的なロケット推進量の凄さ、成層圏から宇宙に飛び出した際の静寂さなどトコトン!リアリティに徹しているのは凄いです。さらに凄いのは、ジェミニ8号で宇宙船のドッキングやその後地球への機関の様子やアポロ11号での月面着陸の映像はまるで劇場で鑑賞中の人々を月にまで連れて行ってくれているかのような臨場感にあふれるものです。

デイミアン・チャゼル監督は、最初からIMAXシアターで上映することを想定して、いくつかのシーンをIMAX70mmカメラで撮影しています。アポロ11号で月面到達するシーンは、通常版でも迫力あるものですが、IMAXシアターで鑑賞すればさらに臨場感あふれる迫力シーンだったのはいなめません。出来る限りIMAXシアターで鑑賞することをお勧めします。

さらに、訓練の合間に子供と戯れる様子や妻との会話。生きて帰れるのかわからないのに子供に生きて帰ると約束しなければならない理不尽さ。改めて仕事と家族を考えさせられる映画です。

この記事の作者

Rc.オガ
Rc.オガ
オギャと生まれたときからミニカーを握りしめていたくらいの車好き。旧車から新車、軽自動車からVIPカーそしてダンプカーやバスまでと守備範囲はとても広いです。WRCやF-1・インディ―カ―そしてエア・レースとレース観戦が大好き。長年に渡って培ってきた、車のウンチクを後世に伝承させるためWEBライターとして、車の楽しさを日夜伝道しています。
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