将棋の「歩」が裏返ると「と」になるとけど読み方とその理由は?

  • 2018/06/25
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  • 松村 昴
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注目されている将棋!

最近注目されているのが将棋です。羽生善治竜王が国民栄誉賞を受賞したり、史上最年少棋士の藤井聡太七段が活躍したりと将棋界は話題が尽きません。そのため、将棋を始める人が増えたとのことです。そんな将棋ですが、意外と知らないことが多くあります。例えば、将棋の「歩」が裏返ったときの「と」の読み方や理由です。そこで今回は、将棋の中でも「歩」「と」にフォーカスを当てていきたいと思います。

注目されている将棋!

 

将棋の「歩」が裏返り「と」になった時の読み方!

将棋の「歩」は、1つずつしか前に進むことができません。しかし、将棋にとっては重要な駒のひとつであり、使い方次第では大活躍します。なかでも、裏返り「と」になると「金」と同じ動きをすることができるようになり、有効的に活用することができる駒になるのです。そして、「と」になった時の読み方は「と金(ときん)」と読みます。将棋解説などでも、「と」になれば「と金」と呼んでいるので、将棋をする機会があれば読み方を間違えないようにしましょう。

 

将棋の「と」が「と金」と呼ばれる理由!

「歩」が「と」になれば、「と金」と呼ばれるのですが、なぜなのか疑問が湧いてくると思います。実はこれには大きな理由があるのです。まず、将棋において「と」は平仮名の「と」は異なるのです。将棋では、金以外の小駒(銀・桂馬・香車・歩)が裏返ると金と同じ動きをするようになります。そのため、裏側に「金」という文字を記すのですが、本来の金と区別する必要がでてきます。その結果、裏側に書く文字は「金」を崩した文字にするようにしたのです。その際に、高い駒はあまり崩さないで、安い駒は大幅に崩すようにしました。そして、一番安い駒である「歩」は、まるで平仮名の「と」のようになってしまい、「と金」と呼ばれるようになったのです。

将棋の「と」が「と金」と呼ばれる理由!

 

将棋の「歩」には多くの禁じ手が…

将棋にはいくつか禁じ手とされるものがあります。実は「歩」を使った禁じ手は意外と多くあるのです。そこで、「歩」を使った禁じ手についても紹介しておきましょう。

①二歩
将棋初心者でも知っている人が多い「二歩」は、立派な禁じ手のひとつです。「二歩」とは、すでに「歩」のある列に持ち駒の「歩」を打つことを指しています。ちなみに、「歩」が裏返って「と」になっている場合、同じ列に「歩」を打っても「二歩」にはなりません。初心者でも知っている「二歩」のルールですが、意外にもプロでも「二歩」で負けることがあります。極限状態で対局しているプロ棋士だけに、予想外のことが起こったり、動揺したりしていると「二歩」をやってしまうことがあるのです。また、時間制限がある場合にも、「二歩」をやってしまうことがあります。

②打ち歩詰め
将棋では、最後に持ち駒の「歩」を使って詰むことを「打ち歩詰め」とされており、禁止されています。ただし、最初から盤面にある「歩」で詰むのはルール違反ではありません。

③身動きが取れない駒
将棋のルールでは、持ち駒を打つ際に身動きが取れないように打つのは禁止されています。「歩」で言えば、一番奥に打ってしまえば身動きが取れません。そのため、一番奥に打つとルール違反となってしまいます。他の駒についても、身動きが取れなければルール違反なので、持ち駒を打つ際には気を付けてください。

将棋の「歩」には多くの禁じ手が

 

まとめ

最近注目されている将棋は、なかなか奥が深いです。「歩」「と」だけでも、面白いエピソードがあるほどです。将棋初心者は、「歩」は使えないと思っている人が多いですが、その認識は間違っています。実は、「歩のない将棋は負け将棋、所詮歩がなきゃ成り立たぬ」という格言があるほど、「歩」は重要な駒のひとつなのです。ぜひ、将棋を始めるなら、「歩」を大事にしてください。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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