捨てすぎ注意!過激な「断捨離」をしてはいけない理由
- 2017/08/20
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流行りに乗っかって捨てすぎていませんか?
「断捨離(だんしゃり)」とは、2010年頃から流行りはじめた言葉で、近年注目を集めている「物を持たない生活」を実践する「ミニマリスト」の増加にも大きな影響を与えました。
本来、断捨離は「物に執着しない」「物欲をなくす」「不要なものを買わない・捨てる」といった意味を持ちますが、断捨離ブームの過熱とともに「物を捨てまくる」「最低限の物だけで生活する」という意味でも使われるようになり、今でも物を持たない生活は一定の層に支持されています。
物で溢れているから社会だからこそ、物を持たないシンプル生活に美徳を覚える―――。
たしかに、物が少なくなれば、これまで物に費やしてきた時間とお金を他に回せますし、生活そのものが洗練されていくような気がします。
しかしその一方で、物を捨てまくって念願のシンプルな生活を手に入れたのに、後悔している人達がいるのも忘れてはいけません。
捨てた物を買い直す羽目に…
・炊飯器を捨てて鍋でご飯を炊いていたが、面倒になって結局炊飯器を買い直した。
・処分した服やアクセサリーに似たデザインが今年になって大流行。同じようなデザインを再び買う羽目に…。
「物を捨てる行為」に取りつかれる
・「次は何を捨てよう」と考えてばかり。
・ガランとしたクローゼットを維持するために物を管理する日々。
・子どもの物まで管理して捨ててしまう。
本来の断捨離
断捨離は“不要な物”を捨てることで物への執着と決別し、身軽な生活を手に入れることが本来の目的です。
ですが、断捨離やミニマリストが注目を集めるにつれ、「必要な物だけあればいい」「毎日使わない物は捨てるべき」「服は3着だけでOK」「ガランとした部屋とクローゼットが素敵」というようにどんどん過激な方向へ向かってしまい、大切にしていた物まで手放して後悔している人もいます。
だからと言って、不要な物までを溜め込んでいると、あっという間にゴミ屋敷になってしまうので、日々の整理整頓は必須です。
「物を捨てても絶対に後悔しない」「必要になればまた買い直せばいい」というくらいでないと、過激な捨て行為はオススメできません。
物に囲まれた生活は幸せいっぱい!?
・大好きな本が何百冊もある
・フィギュアを飾って眺めるのが好き
・子どもとの思い出の写真や作品が沢山ある
・色んなファッションを楽しめる
・懐かしいゲームで遊べる
何もかもを捨ててしまうと、大切な思い出までも失いかねません。
20年以上放置していたスーパーファミコンを久しぶりに付けてみると、当時の思い出やワクワクが蘇りますし、本棚は心を映す鏡であり、自分の歴史でもあるので、何年も読まなくても時々手に取るだけで心が満たされるものなのです。
部屋中がゴミで溢れているなら話は別ですが「保管スペースがあるなら無理に捨てる必要はない」と思えば、捨てなくてはいけないという強迫観念に襲われることもありません。
スッキリとした部屋は確かに気持ちがいいものですが、宝箱が空っぽな状態とも言えます。
物が多くても「好きな物にいつでも触れられる」のはとても幸せなことであり、日々の暮らしと心に癒しを与えてくれることでしょう。