個性派グラムロック!聴けば聴くほどハマるモット・ザ・フープルの軌跡
- 2018/11/11
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あのデヴィッド・ボウイも彼らのファン
モット・ザ・フープルは、前身のバンドである「サイレンス」から始まり、1968年~1974年にかけて活動していました。
2009年には、結成40周年を記念し、オリジナルメンバーでの再結成ライブが実現。
2013年にはイギリスツアー、2018年には5年ぶりの復活が発表され、今もなお世界中のファンを魅了し続けています。
モット・ザ・フープルはグラムロックに分類されることの多いバンドですが、表現の幅が広く、音楽のスタイルを一言で表すのは不可能です。
ボーカルであるイアン・ハンターのカリスマ性も素晴らしく、あのデヴィッド・ボウイの心をも鷲掴みにしました。
今回はモット・ザ・フープルを知らないオヤジと、久しぶりにモット・ザ・フープルの世界に浸りたいオヤジのために、YouTubeの動画も併せて彼らの軌跡を振り返りたいと思います。
解散を聞きつけたデヴィッド・ボウイが楽曲を提供
デビュー当初からライブには定評があり、知る人ぞ知るバンドでした。
過激なパフォーマンスもありましたが、台本通りだったものもあったとのことで、演出にも凝っていたようですね。
ですが、商業的には思わしくなく、1972年3月26日のチューリッヒ公演が終わった後に、解散が決まってしまいます。
デビューからわずか数年で解散に追い込まれた彼らですが、窮地を救ったのはあのデヴィッド・ボウイだったのです。
デヴィッド・ボウイは早くからモット・ザ・フープルのファンだったといいます。
解散の話を聞くや否や、メンバーを説得するだけでなく、楽曲の提供とプロデュースまで申し出たのは有名なエピソードです。
ところがなんと、当初にデヴィッド・ボウイから提供された曲を、モット・ザ・フープル側が拒否してしまいます。
ですが、この判断が功を奏したのか、改めて提供した楽曲が全英3位の大ヒットとなり、今もグラムロックを代表する名曲の1つに数えられています。
その曲が「すべての若き野郎ども」です。
Mott The Hoople – All the Young Dudes (Audio)
さすが名曲、時代が変わっても多くの人の心を惹きつける魅力があります。
久しぶりに聴いてみて「やっぱりカッコイイ!」と感動したオヤジもいるのでは?
↓こちらは貴重なライブ映像。
このような衣装も古き良き時代を感じさせてくれますね。
Mott The Hoople – All The Young Dudes (Live)
メンバーの脱退と解散
1973年、オルガンのヴァーデン・アレンが脱退。
作曲する機会に恵まれなかったことが最大の理由とされています。
それからは4人で活動を続けていましたが、次にはギターのミック・ラフルス、1974年7月にオルガンのミック・ボルトン、9月にはルーサー・グロヴナーが脱退。
メンバーチェンジが慌ただしくなる中で、今度はイアン・ハンターが心労で体調不良に陥り、入院を余儀なくされました。
そしてイアン・ハンターはそのままミック・ロンソンと一緒に脱退し、12月にはついにバンドが解散となってしまったのです。
数年の活動期間でメンバーチェンジが幾度となく行われ、「すべての若き野郎ども」の後もヒットを飛ばし続けたものの、様々な葛藤があったに違いありません。
メンバーの1人は日本在住
モット・ザ・フープルのピアノとして活動していたモーガン・フィッシャーは、1985年から日本に拠点を移し、ダイハツ、資生堂、CASIO、SONY、コカ・コーラ、資生堂などのCM音楽を手掛けました。
ヒーリングミュージックの作家として活動する傍ら、映画「神童」ではピアニスト役で出たこともあります。
2015年にイアン・ハンターが来日した際には、ゲストとして公演に登場しました。
今聴いてもカッコイイ
Mott The Hoople – Drivin’ Sister (Live)
「おお!」と思わず唸るカッコよさもあれば、何度もじっくり聴きたくなるスルメのような魅力もあり、今聴いても飽きません。
あなたも、ロックの全盛期に駆け抜けた彼らのサウンドに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。