弾いても眺めても美しい、国産ギターブランド「Sugi Guitars」
- 2018/06/19
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現フジゲンで活躍したあの人が立ち上げたギターブランド
「Sugi Guitars」は知る人ぞ知る、日本のギターブランドです。
代表取締役である杉本眞(すぎもとまこと)氏はその昔、現フジゲンのビルダーでもあった実力者。
杉本氏はフジゲン時代、
・Fender
・Ibanez
・Epiphone
・Roland
・G&L
・Tobias
など有名ブランドのギター・ベースの試作品だけにとどまらず、時にはスティーヴ・ヴァイ氏やパット・メセニー氏をはじめ、名立たるアーティストのシグネイチャーモデルの製作にも関わってきました。
多岐にわたって業界に貢献してきた杉本氏ですが、当時のフジゲンは生産の主流がOEM(オー・イー・エム)。
OEMとは、他社のブランド製品を製造する取引のことです。
OEMならば尚更、発注先の企画と、自身が思い描くギターに相違が生まれることもしばしばだったでしょう。
そして例え、自らデザインやアイデアを出した製品が世に輩出されたとしても、果たして“自分の足跡”として残るのだろうか?
そんな疑問を抱えていた杉本氏は、ついに「銘器と呼ばれるような製品を弾いてもらおう!」と一念発起します。
そんな熱い想いで2002年に製造を開始したオリジナルブランド「Sugi Guitars」。
スタッフはギターづくりを愛する熱い男ばかりです。
60年近くギターの製造に携わってきたレジェンドもいれば、数か月にもわたってSugi工房に通い詰め、その熱意を認められて入社を果たした若手や、音楽業界とはまったく関係のない他業種から移ってきたというスタッフもちらほら。
Sugiの技術と志を受け継いでいくであろう、1980年代生まれの若手の割合も高めです。
メイプルネックにはアクア・ティンバーを使用
50年から300年以上もの間、湖の底で空気に触れずに眠っていた「アクア・ティンバー」という希少な木材をネックのメインに使用。
アクア・ティンバーの年輪は細くてくっきりとしているのですが、これはアクア・ティンバーが育った環境が関係しています。
日の光が少ない中で少しずつ成長したために、年輪に特徴が現れ、内部の密度は高く、耐久性と強度にも優れているのです。
日本の気候を考慮したダブル・アジャスト・トラスロッド
日本には四季があり、年間を通して気温や湿度が大きく変化します。
ギターはネックを含めて木でつくられているため、気温や湿度に影響されやすいのです。
ギターのネックが反ってしまうこともしばしばで、ギターの保管環境やメンテナンスに力を入れているギタリストも少なくないでしょう。
そういった日本の気候に考慮し、Sugi Guitarsは順反りにも逆反りにも対応できるダブル・アジャスト・システムを用いることで、ネックの調整を可能にしています。
見た目がとにかく美しい
その見た目の美しさも、Sugi Guitarsの特徴です。
エキゾチック・メイプル・ボディ、スポルテッド・メイプル、ココボロなどの美しい木材が贅沢に使われています。
こういった上質な木材をふんだんに使えるのも、小規模なメーカーだからこそ。
なぜなら、世界中にギターを流通させているFenderやGibsonといった大企業では、必要な木材の数がけた違いですし、木材の質が高いほど大量に確保するのは困難なのです。
ピックアップにもこだわりあり
ピックアップは各モデルに合わせたものを自社で製造。
サウンドはジャンルを選ばず、汎用性にも長けています。
ギターそのものが激しく主張するのではなく、プレイヤーを引き立ててくれるかのような、程良い存在感も人気の秘密でしょう。
プロ・アマ問わず人気!
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島村楽器やKEY、MIKI GAKKI、池部楽器など、全国主要都市の楽器店を中心に取り扱いがあるので、気になるオヤジは一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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