この残価設定型クレジットは気になる!クラウンが月々1万円台?
- 2019/03/02
- ライフスタイル・娯楽
- 341view
- 自動車
- キャッシング
- ローン
- 新車
- 自動車
- 車
トヨタクラウンが手軽な価格になった?
残価設定型クレジットは得か損かという話題では、考え方次第でどちらともいえるという結論が妥当といえます。それは、車種がどのようなものでも同じでしょう。
と、考えていたところで知ってしまったのが、トヨタクラウンの残価設定クレジットです。トヨタといえば、愛車サブスクリプションの「KINTO」サービスを開始したことが思い浮かびます。KINTOでは、プリウスなどの指定車種と、レクサスを乗り換えるプランが用意されていました。
KINTOでは、乗り換えが前提のシステムになっていましたが、このクラウンの場合は単に残価設定クレジットです。ただし、新型クラウン5万台の受注を記念した期間限定のキャンペーンとして1月から3月まで実施されています。期間中の契約であることと、2019年6月末までの登録であることがキャンペーン価格適用の条件となります。
トヨタのホーページで紹介されている例では、クラウン2.5SのCパッケージ(2WD)が毎月1万6,600円で乗れます。これは凄い価格です。もっとも、支払回数は36回で、これだけだと60万円にもなりません。
詳しく金額を確認すると、税込み価格515万7,000円のクラウン2.5SのCパッケージ(2WD)が、頭金132万円を払うことで残り383万7,000円となります。3年36回中、初回を1万7,561円とし、ボーナス月以外の28回が1万6,600円となります。ボーナス月は全部で6回あり、各16万円の支払いです。
つまり、初回1万7,561円、2回目から1万6,600円×28で46万4,800円、ボーナス月16万円×6で96万円の合計が144万2,361円となります。
あれ?これって35回しか払っていないじゃないか。と思いますよね。そうです、残価設定クレジットということで、このあとに36回目が控えているのです。その前に、ここまで支払った総額を確認しておきましょう。頭金の132万円を含めて、276万2,361円となりました。
36回目の決断が問題
では、36回目はいくらでしょうか。クレジット販売価格から3年後の残存価値を差し引いたのが276万2,361円であり、クレジット販売価格がクラウンの515万7,000円に手数料18万3,861を加えた534万861円となるため、最終36回目は257万8,500円を支払う必要があります。
ただし、このクラウンを本当に買い取る場合の話です。残価設定クレジットですから、新車への乗り換えを選ぶか、単にクラウンを返却するだけであれば、1円も支払う必要はありません。
ここで、買い取らない場合の価格が安いのか高いのかを検討してみましょう。35回目までの総支払額は276万2,361円です。クラウンに乗った3年、36ヶ月で割ると7万6732円あまりとなります。え~と、月額1万6,600円で乗れるという考えでは損をした気分になるかもしれませんね。
とはいえ、新車価格が515万7,000円もするクラウンに、半分ちょっとの総額で乗れるのだから手間隙考えるとお得ともいえます。
注意すべきは、残価設定型クレジットの残価があくまでも契約時点の見込みである点です。3年後のチェックで、残存価値、残存価格が大幅に減っている可能性があります。その場合、減った分の支払いを求められてしまうおそれがあります。というより、規定を外れる状態では、0円負担とはならないのが残価設定型クレジット契約です。
結局のところ、クラウンの残価設定型クレジットも、得か損かは考え方次第で変わるという結論に達します。
クレジットやローン、リースという手続を介在させずにクラウンに乗れる身分になりたいものです。車に500万円600万円をポンとキャッシュで払うのはなかなか大変ですが…。もっとも、それができる人物ともなれば、戦車も買えるクレジットカードで支払うのかもしれません。ただし、加盟店が負担するカード手数料を考えると、あまりに高額な車のカード決済は、販売店が拒否するケースも考えられます。
あれこれ考えても、やはり一括では難しいというユーザーも多いでしょう。一度はクラウンに乗ってみたいというあなた、クラウンの残価設定型クレジット、やってみますか?