スピードが速くても大丈夫!?新東名の110km/h区間が120km/hへ!
- 2019/02/17
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高速の制限速度向上の布石か?
日本の高速道路における最高速度は100km/hじゃないの?という方も多いことでしょう。昭和の時代から100km/hという時代が長く続いてきました。ただし、100km/hに制限されているのは、高速道路の本線の話であり、高速道路であっても100km/hを下回る速度規制があります。ちなみに、ここでいう高速道路とは、高速自動車国道のことです。自動車専用道路では60km/h制限が一般的となっています。
100km/hのスピードが速いか遅いかは人によって感覚の異なるところですが、軽自動車でこれだけ飛ばすとかなりの速度感を体験できます。逆に、高級車ならそれほどでもないでしょう。
いずれにしても、「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」の標語があるように、100km/hもあれば十分ではないかと思われるところですが、新東名高速ではさらなるスピードアップの動きが出ています。
まず、2017年11月に一部区間の制限速度が110km/hに引き上げられました。あくまでも試験的なもので、例外的な規制緩和でした。この試みは、新東名の他に東北道の一部区間でも実施されています。試験的とはいうものの、この時点で最高速度120km/h化の話もあったのです。それから1年以上が経過し、2019年3月にはこれらの区間で120km/hが実現することになりました。
それぞれ50km程度と30km程度の区間であり、この全区間の巡航速度を120km/hとした場合、25分と15分で走りきる計算です。100km/hと比較して5分と3分の短縮になります。この時間短縮をメリットと感じるかどうかも人によるといったところでしょうか。
では、なぜ高速道路の制限速度が引き上げられているのか?そういう時代の流れなのか?今後、全国的に高速道路のスピードアップが行われる布石なのかとも思えます。あまりに速いと危険ではないかとの声もありますが…。
120km/hにしても問題が起きるとは限らない
実は、高速道路で制限速度を守っていないドライバーは少なくありません。そんなこと、いわれなくても知っているという突っ込みがありそうですね。つまり、従来から100km/hを超えて走っている車は珍しくなかったわけです。現在の110km/h規制が適用されている区間は、そんな中でも高速走行が多い区間だったようです。
つまり、100km/h規制を110km/h規制にしたからといって、実際のスピードが上がるわけではないという実情がありました。特に危険なケースが増えたということもないようです。そうであれば、120km/hに引き上げても同じような状況が繰り広げられるのかもしれませんね。これまで違反走行をしていたドライバーの中には、引き上げによって違反をしなくて済む人もいるでしょう。
それではなし崩しではないのか?という意見もあるようですが、違反状態を放置するよりも、実態に合わせたルールの変更を行うことで、ルールを意識するという効果があることもたしかです。つまり、制限速度の引き上げにはそれなりの理由があるわけです。規制速度が低いと飛ばしたくなるものの、高ければそうでもなくなるという心理的な効果もあるかもしれません。
とはいえ、多少は影響も出ると考えられます。とくに、この「高速」は普通車の話であって、他の「低速車」はそのままです。120km/h出せる車と80km/hしか出せない車が一緒に走ることで、悪影響が絶対にないとはいい切れません。
それが、より一層の安全運転の動機になってくれればよいことです。周囲の状況に十分気を配り、予測運転を心がける必要があります。
該当区間を利用する可能性のあるドライバーは、速度差が大きくなる点も含めて、危険を回避することを念頭に置いて運転してください。それ以外のドライバーも、やがては自分が走る区間も120km/hになる可能性があることを記憶しておきましょう。
余談ですが、高速道路だけでなく、一般道路でも制限速度の引き上げは行われています。気づかないうちに高速化しているとすれば、それまでの実勢速度が速かったわけです。