日本カーオブザイヤーでボルボ「XC40」に日本車が負けた理由とは?
- 2018/12/30
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パンパカパンーー!!ドロドロ~(ドラムロール)ジャン!!発表します。2018-2019日本カーオブザイヤーの栄冠に輝いたのはボルボ・XC40です。ボルボは昨年のXC60に続き2年連続の快挙を成し遂げました。
いやはや日本カーオブザイヤーと日本の冠が付いているのに国産車が2年も得られないとはいささか国産車党の私としてはかなりへこんでしまいます。なぜ、今年もボルボに日本カーオブザイヤーを持っていかれたのか?それを説明すると実に国産メーカーの不甲斐なさが露呈してくるのです。
スバルは、今年ニューモデルとなったフォレスターが日本カーオブザイヤーにノミネートされていました。しかし、11月になりスバルは日本カーオブザイヤーの選考対象から辞退。理由は、ブレーキ検査などの出荷前検査を無資格者で行っていたことからです。スバルは昨年も似たような無資格者の検査の発覚で日本カーオブザイヤーの選考対象から辞退しているので2年連続で不名誉な事態になりました。
スズキは、20年振りにモデルチェンジしたジムニーがノミネートされましたが検査データ改ざん問題が発覚したため日本カーオブザイヤーの選考対象から辞退しています。検索大賞の車部門のトップが「ジムニー」です。ジムニー人気は計り知れないものがあります。スズキは、スイフトで日本カーオブザイヤーで2度も受賞しています。辞退しなければ日本カーオブザイヤーの栄冠は間違いないものだったでしょう。
まぁ、メーカー側になんらかの不祥事があれば辞退するのは、なんだか高校野球のようなそんな感じがしてなりません。不祥事があれば出場を辞退するのもとても似ているのではないでしょうか。
そんなことで国産車の最有力候補のナンバー1とナンバー2が選考対象から辞退したことからボルボの2年連続日本カーオブザイヤー獲得を容易にしたのはいなめません。
日本カーオブザイヤーは、どう決められるの?
日本カーオブザイヤーは、1980年にはじまりました。主催者は雑誌を中心としたメディアで構成されています。主催者が選んだ選考委員60名が持ち点(25点)をノミネート車にそれぞれ配点して獲得点が多いモデルが日本カーオブザイヤーの栄冠を獲得するのです。
選考委員は、自動車評論家が多く珍しいところでは音楽プロデューサーの松任谷正隆氏やDJのピストン西沢氏そしてレーシングドライバーの松田秀志氏など多彩なメンバーで構成されています。
ノミネート対象車は前年の11月1日から当年の10月31日までに本国内で発表、発売された乗用車。ノミネート対象車の中から、ベスト10が選ばれて選考委員らの試乗会がおこなわれて最終投票が行われ日本カーオブザイヤーグランプリが決められます。
なにかに突出して出来が良い車よりも失点が少ない車のほうが有利なため昨年はあまり日本になじみが薄いボルボ・XC60が獲得したのです。まぁ、今年もこの傾向は避けられなく無難なボルボ・XC40が日本カーオブザイヤーグランプリとなったのですね。
ノミネート車と獲得点数発表
それでは、2018-2019日本カーオブザイヤーの結果を発表しましょう。栄えある第1位は、ボルボ・XC40 363点。2位は、トヨタ・カローラスポーツ 314点。3位は、VWポロ 197点。4位は、トヨタ・クラウン 197点。5位は、三菱・エクリプス クロス 156点。6位は、マツダ・CX-8 111点。7位は、アルファロメオ・ステルヴィオ 106点。8位は、BMW X2 47点。9位は、ホンダ・クラリティPHVE となりました。
また、イノベーション部門賞でホンダ・クラリティPHVE。エモーショナル部門賞でBMW・X2。スモールモビリティ部門賞で、ダイハツ・トコット。日本カーオブザイヤー実行委員会特別賞にホンダ・N-VAN。がそれぞれ受賞しています。日本カーオブザイヤー実行委員会特別賞には、TOYOTA GAZOO Racingがル・マン24時間レースで優勝したことから送られました。
国産車で頑張ったのは、以外にもカローラスポーツ。しかし、ボルボの牙城は崩せませんでした。9台中、4台も輸入車が占めるのはもはや輸入車も国産車と同じ市場で争えるライバルになったということでしょう。