可動式標識の誤表示問題と違反の問題
- 2018/11/17
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静岡で可動式標識の誤表示発生
可動式標識ってなに?
そう思うオヤジもいることでしょう。これは、道路標識の一形態であり、電車の行き先表示のロールのような感じで、表示される標識の内容が変わるものです。
通常であれば、その場所の規制は常に同じであることが多いため、金属製の看板標識を立てておけば済みます。時間帯によって規制内容を変える必要がある場合、従来型の標識では規制がかかる時間帯を示すプレートとセットで立てたものが多いです。
たとえば、駐車禁止の場合、時間帯を示すプレートによって駐車してはいけない時間と、そうではない時間を区別することができます。
可動式標識は、さらに一歩進んだ標識といえ、仕組みとしては、時間帯によってまったく別の標識を出現させることも可能です。その必要があるかないかはともかく。
さて、この可動式標識に誤作動が発生したというのです。報道によれば、静岡県内の交差点用に設置してある可動式標識が、本来は直進の表示をする時間帯であるにもかかわらず、左折可能の表示になっていたということです。
これは、他の標識のトラブルを受けて表示が戻ったとのこと。システムが決められたとおりの動きをしただけなのか、異常の連鎖なのかは素人オヤジにはわかりません。
ともあれ、直進の時間帯であることから左折した車両の運転手は警察の取締りを受けました。どのタイミングで異常が生じ、復旧したのはいつなのかというところまでは報道されていないようですが、多くの運転手は左折可能の表示を見て左折したとのことです。
静岡県警察では、左折は標識の誤表示によるものとして謝罪し、取締りを受けた人の違反処分を取り消すとしています。
機械ですから、誤動作することもあるでしょう。しないに越したことはないですが、こればかりはなんともといったところです。
ドライブレコーダーは活躍しなかったのか?
ここで疑問に思うのは、左折して違反となった車には1台もドライブレコーダーがなかったのでしょうか?
左折可能の表示が出ていることを警察官に確認してもらえば、非がないことは明らかです。やはり、ドライブレコーダーは必需品ですね。
それはともかく、オヤジ運転手としては、可動式標識はトラブルが起きることを頭の片隅にでも置いておきたいところ。金属看板の標識なら変わりようがありませんが、可動式はそうはいきません。
今回の交差点でも、左折した先には小学校があるなどで、朝の時間帯は侵入を規制する必要がある場所です。仮に、可動式標識が左折可能となっていても、今日は通れるの?大丈夫か?くらいは思いたいところでしょうか。そして、安全運転に努めると。
しかし、このニュースで浮き彫りになったのは、違反者の多さです。直進の表示が出ているときでも左折する車が確認されています。
交通違反の取り締まりは、こういった危険性の高いところを重点的にやってもらいたいです。俗にいうネズミ捕りでは、捕まえやすい場所を選んでやっているのではないかとか、違反させないように手前で見張っているべきとかの批判があります。
違反者の開き直りも中にはあるでしょう。しかし、そういった声の中にも安全へのヒントが隠されているかもしれません。というより、違反が多い場所なら事前に警察官が睨みをきかせて予防するというのは重要なことです。
とくに危険性の高い場所では、警察の持つ抑止力の発揮が望まれます。警察って、事件事故、違反が起きないと何もしてはならないと思っているオヤジもいるようですが、法律にそのような規定はありません。また、公共の安全と秩序の維持という警察の責務の中には、交通違反の防止も含まれるでしょう。
しかし、それ以上に、オヤジ運転手が交通ルールを遵守する意識と行動が求められていることはいうまでもありません。カッコいいオヤジは「流れに乗ってスピード違反しないと迷惑!」なんていいませんから。