新車購入するなら〇月がねらい目だ!
- 2018/09/12
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車業界で得た知識を、皆さまにもおすそ分け
何度か「YAZIUP!」でも書いてきたとおり、私、アントニオ犬助は自動車業界の片隅にいたことがあります。ただ、乏しかったのがそこで飯を食い続けていく素養、間もなく辞めてしまうことになるのでした。
しかし、自動車業界にいたことで勉強になったことはたくさんあります。
中古車の選び方やカンタンな整備の方法も学びましたし、様々な車についての知識も身に付きました。そんなところを犬助の文章を読んでくれている方に、少しでもフィードバックできればと思っているのです。
残念ながら、◯月がお買い得!!というものはない
車種によって安い高いはあるものの、やっぱり新車は大きな買い物。それだけに、少しでもお得にと考える人が多いことは犬助も理解ができるのです。そして「新車はいつ購入するのがねらい目なの?」という相談も、しばしば受けたりします。
しかし……正直いうと、新車を購入するなら◯月!!という正解はないんですよね。
確かに、普段では考えられないほどの値引きが出せるタイミングというのが、実際にないわけではありません。でもそれは、特定の◯月というものではない。そして、その値引きも数万円です。
例えば月間の売上目標が、あと2台の販売でクリアできるというタイミングに、あと2万円の値引きで購入が決まりそうなお客がいるというならば、通常の値引き金額よりも高い値引きをしてでも、販売実績を上積みしておこうというのはあります。
しかし、それが◯月という特定のタイミングで訪れたりはしないのです。
決算月ならば、条件付きでお買い得というケースも
一方で、自動車業界がよくやっているのが「4月と9月は決算月!!」とかいうCM。これに意味がないのか? というと、そういう訳ではありません。
なぜなら自動車販売店は、1年間の実績に応じたインセンティブを自動車メーカーからもらっているもの。多く販売すればするほど、翌年の仕入れ値が安くなるシステムになっているのです。
それが決まるのが決算月。台数の上積みをしようと必死になっていますから、多少の値引きが狙えるでしょう。
しかし、それが可能なのは販売店が力を入れている車種のみ、そして決算月までに納車が終わる車種のみ。新型スズキ「ジムニー」は売れに売れて、納車まで半年なんて話です。こんな車種を決算月だからといって4月に購入されても、販売店は何もうれしくありません。
なぜなら売上が立つのは納車が終わってからだから。例のジムニーなら半年後、つまり次の年度の売上にしかならないし、人気車種だから今あせって売る必要がない、だから値引きは見込めないのです。
決算月に狙うなら、その月度のうちに納車可能な車種のみ。
それも販売店があらかじめ見込んで在庫を積んでいる車種が良い。スズキなら「ワゴンR」とか「ハスラー」が良いのではないでしょうか?
値引きを引き出す方法が、ない訳ではありません
自動車販売店にどれだけ利益になるか? によっても、値引きは変わってきます。
例えば、販売店が提携しているローンで購入する。これはローン会社から販売店にインセンティブが入るもの。その分、値引きが引き出しやすくなります。
他に、ディーラーオプションをたくさん付ける。社外ナビとかドアバイザーとかマットとか、これらのオプションの利益率はかなりのもの、販売店は儲かりますから、多少の値引きには応じてくれるはず。ここで注意したいのは、メーカーオプションでは意味がないということです。
後はディーラーが用意している車検とかオイル交換が付いたメンテナンスパックに加入したり、ボディコーティングを付けたりする。これも販売店にとって、結構な利益になるもの。その分の値引きも期待できるでしょう。
……と、あれこれ書いてきましたが値引きを引き出すにしても限度がありますし、◯月なんてものはないことが、おわかりいただけたかと思います。
ただ、あえてオススメの時期をいうならば、販売店が売上をより欲しがっている4月と9月、それより1カ月前の3月と8月に商談を始めて、4月か9月に納車してもらうということになるでしょうか。