007シリーズに登場したトヨタ2000GTの名車ぶり
- 2018/06/09
- ライフスタイル・娯楽
- 338view
- 自動車
- トヨタ
- 映画
- 自動車
- 車
映画に登場した印象深い車
懐かしい思い出の映画を時間さえあればもう一度、見たくなるのも中年の特徴ではないでしょうか。
そこに目には焼き付いているけど、何と言う車だったのかまではわからない車も思い浮かぶのではないでしょうか。
中でもオールドファンであれば、誰もが納得する車にトヨタ2000GTがあります。
この車にスポットを当ててみたいと思います。
トヨタ2000GTの歴史
1964年に始まった007シリーズからジェームス・ボンドの愛車ボンドカーに採用されたのが、アストンマーチンです。
その後、毎回のように登場していますので、そのシルエットは多くの人の目に焼き付けられています。
ですが日本では「007は二度死ぬ」で活躍したトヨタ2000GTが印象的でしょう。
数あるボンドシリーズでも1967年の日本を舞台にしたこともあり、この作品は、比較的若い日本人でも知っている人の多い名作です。
映画に登場するトヨタ2000GTは、当時の日本が誇る最先端のスポーツ仕様の車だったのです。
ただこの時、初代ジェームス・ボンドを演じたショーン・コネリーが長身で窮屈だったため、特別にオープンカーの仕様にされています。
それでも日本車らしからぬ流れる斬新な流線型の車体は、未来の車を予感させるものだったでしょう。
これに4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション、2リッター直列6気筒DOHCエンジン、4輪ディスクブレーキと性能面でも画期的なものを取り入れています。
さらにマグネシウムホイール、ラジアルタイヤ、リトラクタブルヘッドライトもカッコいいものだったでしょう。
映画のヒットと共に戦後の日本車の進化を世界に発信した車でもあったのです。
販売を開始したのも映画の公開直前で注目こそ浴びましたが、値段の高さもあって販売台数は数百台と少なく営業的には赤字だったようです。
それでもそのインパクトは強く、現在でも世界の名作映画に登場したトヨタとして会社にはもちろん、日本の車にも良い影響を与えているのではないでしょうか。
トヨタ2000GTの復活
愛知県にあるロッキーオート社は、かつての名車を受注生産しています。
そこで2015年にフォルムも当時のままのトヨタ2000GTのスーパーレプリカとなるロッキーオート・R3000GTを発表し、その復活の声にも応えています。
これもまた約2,000万円と庶民には手が届きませんが、1967年当時の物価からすれば同じくらいの値段になっているようです。
それでも確実に世のニーズは捉えていると言えるでしょう。
オリジナルには無かったものの「007は二度死ぬ」で使われたオープンカースタイルも用意しているところも気が利いています。
・デザインの再現
外装は全て実車を分解してドアなどパーツ毎に細部に至る部分まで樹脂などを使って複製したものですので、完璧に近い再現がされています。
その上でホイールはマグネシウムからアルミに変更するなど現代に合った強度のアップは図られています。
内装もまたリアルに再現することに凝っています。
特にダッシュボードのウッドパネルはレトロ調で時代を感じさせます。
・性能は進化
こうしてフォルムは当時のそのままですが、性能的には時代に合わせオリジナルを大きく超えるものになっています。
エンジンも最先端とまでは言えなくても直列6気筒3000ccで200馬力を超えるパワーを発揮します。
サスペンションもダブルウィッシュボーン、ブレーキは4輪ディスク式と現代車のままとなっています。
もちろんオートエアコン、パワステにもなっていますので、普通に遠乗りだってできます。
ハイブリットモデルも用意されていますので、他の新車と比較しても遜色ありません。
しかし、最も凝ったところはフレームにあるようです。
これだけの高い性能を実現するだけの装備を2000GTの外装に組み込めたのは、フレームに工夫を凝らしてこその業なのです。