トヨタの車がイメチェンしたのはこういう訳だった
- 2018/05/22
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トヨタ車は変わってしまった
この頃のトヨタの発表する車に、往年のトヨタファンは残念な気分になっている人も多いかもしれません。
それだけ斬新ではあるのでしょうが、「なぜ世界のトヨタがここまでするの?日産ならともかく」と懸念していそうな気もします。
実際にネット上でも「トヨタブランドが台無しになっている」などの酷評もあるようです。
トヨタと言えば、日本人だけでなく世界中の誰もが乗りやすい万人向けの車を大量生産して世界のトップメーカーの座を揺るぎないものにしてきたはずです。
このイメージが強かっただけに、その斬新なデザインはあまりに奇想天外にさえ思えてしまいます。
これにはどのような経緯があったのでしょうか。
デザイン改革は5年前に遡る
・代表者クラウンに始まった
トヨタの改革の発端は、約5年前に発表されたトヨタの誇る高級車クラウンのデザインに見て取れます。
フロントマスクにはっきりした表情が浮かび上がっているのです。
カラーもトヨタらしからぬ明るいピンクを採用したりと、かなりのサプライズであったものです。
・プリウスがスポーティに
未来の車を予見させてきたハイブリットカー、プリウスも例外ではありません。
ヘッドライトが意味不明なくらいに形状が凝っています。
外観も切れ味の良いスポーティな仕上がりにしてとても万人に受けるスタイルとは正直、思えません。
性能の充実さはわかっていても、これにはプリウスユーザーも他車に切り替えざるを得なかったと言う人がいても然るべきでしょう。
・シエンタは泣きそうな顔に
どう見てもフェイスが泣いているかのようで、どうしてこんなデザインが採用されたのか疑問にさえ思えます。
ヘッドライトに沿って涙に見えるようなラインが目立つからです。
・斬新さがセールスポイントに
こうした車は他にも登場していて一部の人や一部の車では敬遠されていたりもしているようです。
現段階では確かにまだまだ首を傾げてしまうようなデザインであると言われても仕方ない面はあります。
しかし逆にこれまでトヨタには目を向けなかった客層を取り込んでいるのか、トータル的には売れ行きは上がっているようでもあります。
売れ行きの原因は一概には見通せませんが、新たなトヨタ車のアドバンテージとしての役割は果たしているかと思えます。
そこには確かな世界戦略があった
トヨタ車は万人に人気がある一方、だからこそトヨタ車は購入しないと言う客層がいたのも事実です。
あまりにも周囲の人と区別もされそうもないデザインの車は、持っていても面白味が少なかったのです。
それでもトータル的には、周囲と同調するのが好きな日本人では人気を維持し続けていたのです。
それはトヨタもわかっていたことではありますが、その領域に足を突っ込んだものと思えます。
よりカッコ良く個性を演出したいこれからの日本人像をも先取りした戦略であると言われても説得力があります。
・世界に目を向けた
車の外国市場、特に欧州においては、車の価値としてデザイン性を高く求められています。
例えばポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲンなどは日本の車より故障は多くても人気は高いようです。
そこでデザインを高くすることに一歩前進を仕掛けたものだと言えます。
だからと言って、ただ奇抜なだけで終わってしまうつもりも無いでしょう。
現段階では試行錯誤しているかのような思い付きデザインのような感じがしないでもありません。
見慣れないせいもあってか評判も分かれているようですが、これからのブラッシュアップに期待したいものです。
日本の車の旗振り役も務めているトヨタのこのチャレンジが、日本車全体に影響を与えることは言うまでもありません。
やがては日本車に対する世界の目線も性能面だけでなく、そのデザイン性に目が行くような時代が来るのかもしれません。