自動車のボディアースって知ってますか?良い?ダメ?その理由とは?

  • 2018/05/17
  • ライフスタイル・娯楽
  • 2029view
  • アントニオ犬助
タグ

そもそもボディアースとは何か?

そもそもボディアースとは何か?

 

「車のバッテリケーブルを外すときはマイナスから」
こんな話を聞いたことがありませんか? 犬助はその昔、クルマ好きの友人からこれを教えられましたが、よく考えるとこの話っておかしいと思いませんか?

だって、テレビのリモコンなどの電池を交換するときに、プラスとマイナスを意識したりする人などいないもの。にもかかわらず、なぜ車のバッテリの場合それぞれの極を意識する必要があるのでしょうか?
その理由は、自動車のボディにはマイナスの電極が接続されているからです。

ライト、ワイパー、エアコン、カーナビ、自動車にはたくさんの電装品が付いており、それらを動かすには、プラス側とマイナス側、2本のケーブルが必要です。そして電装品のプラス側のケーブルをたどっていくと、確かにバッテリまでたどり着くのですが、マイナス側はそうではない。自動車はマイナスのケーブルを金属製のボディで代用しているのですね。
これを「ボディアース」というのだ……そんな風に、クルマ好きの友人は教えてくれました。

ですから、バッテリケーブルのマイナスがつながったまま、プラスの電極とボディを接触させると大変危険。プラスの電極に触れている金属製の工具がボディと接触するのも、もちろん危険。ショートを起こして、盛大に火花が散るだけならまだしも、それ以上の事態にも陥りかねません。
バッテリケーブルを外すときにはマイナスからというのは、ボディアースというちゃんとした理由があるのですね。

ボディアース強化のケーブル、その効果はいかに

ボディアース強化のケーブル、その効果はいかに

 

そんな話を友人がしたときに、いっしょに説明しだしたのが「ボディアース強化ケーブル」。バッテリのマイナスの電極とボディをつないでる純正品のケーブルを、より抵抗の少ない社外品に交換したことで通電効率がアップ!! なんて熱く語っていました。

今でも強化ケーブルなんて売っているのか知らん? と思い調べてみると、若者のクルマ離れが嘆かれる現代でもあるんですね。
長さは30cmとか90cmとか数種類というのも当時と同じ、ボディアース強化ケーブルの使い方を説明しているWebページを見てみると、使い方もやはり当時と変りません。

で、気になるのがこれって本当に効果があるの? という点。
犬助は実際に使ったことがないので、これを語るのには適していないものの、常識的に考えて効果が実感できるほとあるとは思えないのです。なぜなら強化ケーブルといっても、その長さはボディアースのごく一部。その部分だけを強化しても、どうなるとは考えづらくありませんか?

まあ、ボディアース強化ケーブルなんて数100円で売っているものですから、それでチューンアップ気分が味わえるなら安いもの。加えてプラシーボでも何でもいいけど、効果が実感できる気がしたならば、それで充分と考えることも出来ますが。

おぼえていますか? なつかしのアースベルト

ところでボディアースではないですが、昭和の時代にはクルマはよくアースを引きずりながら走っていたもの。後部バンパーのあたりから地面に向かって、帯状のものがぶら下がっていたのをおぼえていませんか? 中でもタンクローリなどは太いチェーンのアースがぶら下がっており、走るたびにジャラジャラいって迫力があったものです。

これらはアースベルトとかアースチェーンと呼ばれるもの。
車体にたまる静電気を放電するという名目で付けられていました。しかし、いつの間にかそれらを見かけることはなくなった……というのも、車体にたまる静電気ならタイヤを通して放電するという結論になったから。アースベルトやアースチェーンは不要のものとなったのです。

と、思っていましたが、やっぱり今でも販売されているんですよね、アースベルト。
中には「マフラーが帯びた静電気を放出させることでパワーやトルクを確実にアップさせ、電装系のノイズを低減させる」といった触れ込みのマフラー用のアースなども販売されており、おいおい!! と思ったりするのですが、まあ価格は1,000円程度。
これで効果が実感できる気がするなら楽しいですし、安い買い物ではないですか?

オカルトでも何でも、楽しんだもの勝ち!!

オカルトでも何でも、楽しんだもの勝ち!!

 

ボディアースにしろ、その他のアースにしろ、いずれにせよオカルトっぽい商品である。
これが犬助の結論、でもそれほど高額なものでもありませんから、付けたい人はつけたらいいんじゃないのかな? 何て思っています。

でも……そういえば以前「YAZIUP!」にも書いたトヨタが採用したという、空力を最適化するための「放電用アルミテープ」なんてものもありました。
まあ、こちらも非常にオカルトっぽいのですが採用しているのが「大」トヨタという点で、妙な説得力があるのです。そういえば、こちらの価格も数100円だったな。

いっそのことボディーアース用ケーブルとか、マフラー用とか、シールとかアースセット一式をそろえちゃいますか? 2~3,000円のことですし。そしたら、クルマがめちゃくちゃ速くなったりして……。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
up アントニオ犬助
アントニオ犬助

週間アクセスランキング

    ページTOPへ
    ページTOPへ