新型EVワーゲンバス「I.D. BUZZ」とVWバスを徹底比較!
- 2018/01/05
- ライフスタイル・娯楽
- 1268view
- 自動車
- ドライブ
- 暮らし
- 自動車
- 趣味
- 車
未来のクルマ「I.D. BUZZ」市販へ
レトロ感が満載といっても過言ではないフォルムながら、女性がみれば「かわいい」といわれそうな顔つきをしたクルマがフォルクスワーゲンのワーゲンバスです。もっとも、後期型は丸みが減って角ばった雰囲気に支配されていて、女性の人気を過信はできません。ワーゲンバスという呼称は日本のものであり、フォルクスワーゲンのタイプ2のことです。殊更にワーゲンバスを持ち出すときは、タイプ2の前期型(T1)や中間型(T2)を指すことが多いと考えられます。
そんなワーゲンバスですが、ついに昔ながらの見た目を持った未来のクルマ「I.D. BUZZ」の市場投入が現実のものとなりつつあります。
新型である「I.D. BUZZ」とこれまでのワーゲンバスはどこがどう違うのか?徹底比較します。
・EVである
まず、最大の違いは「I.D. BUZZ」がEV、つまり電気自動車であることです。この一点だけでもまったく異なるクルマだといえるのですが、何しろ昔の顔だけでなく、カラーリングまで甦った様はオールドファンの心をくすぐります。
・車体がデカイ
「I.D. BUZZ」は、その外形寸法が4942×1976×1963となっており、結構なボディサイズを持っています。往年のワーゲンバスと並べてみた場合、ひと回りほど大きくなっていることがわかるでしょう。その分だけ、いやそれ以上に内部空間がゆったりしています。実際に乗り込んでみると、ワーゲンバスとの違いを肌で感じられるかもしれません。
・自動運転システム搭載
時期的にワーゲンバスにないのは当然ですが、「I.D. BUZZ」にはレベル3の自動運転システムが搭載されています。やはり、外側は似ていてもまったく違うクルマです。
・ホイールベースが長い
「I.D. BUZZ」のホイールベースはワーゲンバスより長くなっています。EVで床下にバッテリーユニットを収納するクルマにはありがちかもしれません。
未来を追及した「I.D. BUZZ」
EVで自動運転システム、対面シートだけでも未来のクルマ感がいっぱいですが、やってくれました。かつてのワーゲンバスでは想像もつかなかった違いがまだあります。
・ハンドルは丸くない
自動運転の電気自動車である「I.D. BUZZ」は、ハンドルの形状も変わっています。一般的なクルマの計器類はなく、コントローラーのようなタッチパネル式ステアリングが特徴です。SFの世界に一歩足を踏み込んだような気分に浸れそうです。
・ヘッドアップディスプレイがある
SF感を盛り上げてくれるのがインフォメーションディスプレイとしてのヘッドアップディスプレイです。ここにもアナログなワーゲンバスとの大きな違いがあります。
・フロントシートがリアシートと対面できる
自動運転システムと関連して、運転席・助手席がくるっと180度回転して後部座席と対面することが可能です。ワーゲンバスにはなかったボックスシートの雰囲気を味わうことができます。なれるまでは進行方向が気になって、頻繁に振り返るかもしれませんね。
・最高速度160キロ
ワーゲンバスの初期の最高速度は90キロ程度だったといわれています。EV四輪駆動のパワーは半端ではなく、「I.D. BUZZ」の最高速度は160キロ程度に設定されています。出そうと思えばもっと出せるようですが、未来においてもこれ以上のスピードは必要なさそうです。
日本では2017年の東京モーターショーでお目見えした「I.D. BUZZ」ですが、実際に走り出すのはまだ先の話となります。生産開始が5年先ともいわれており、その頃にはもっと違った形になっている可能性も考えられるでしょう。
いずれにしても、往年のワーゲンバスとは明確に異なるコンセプトでリリースされるのが「I.D. BUZZ」です。外観の似ている新時代のクルマとして期待したいところ。たとえるなら、昭和20年に沈没した戦艦大和に対する宇宙戦艦ヤマトといったところでしょうか。中身がまるで違います。