フランス車の乗り心地がいい理由!?“猫足”ってコトバ知っていますか?
- 2017/09/24
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猫足とはなんぞや?
「猫足」:この言葉になじみのないオヤジには、猫のような「抜き足、差し足、忍び足」が思い出されるかもしれません。事実、そのような意味で「猫足」という言葉を使うことがあります。しかし、猫足にはもうひとつまったく別の意味があります。インテリアなどに詳しい場合や興味を持っている場合には、形状を意味する言葉であることがわかるでしょう。つまり、猫足とは、ヨーロッパ調の家具・椅子などによく使われている脚のデザインなのです。猫の足のように優雅なカーブを描いているアレです。
そこで、フランス車の乗り心地がいい理由として挙げられている「猫足」を考えてみます。きっと、タイヤの代わりに猫の足型をした車輪が付いているのだろうなどと思うオヤジはいませんね。はい、そのような意味ではありません。
フランス車の乗り心地を表す言葉として「猫足」を使う場合、見た目の形状ではなく、機能的な面を例えています。つまり、フランス車は猫の足のような機能を持っているということです。
猫の足の特徴として考えられるのは、音もなく歩けることと、高所から飛び降りても円滑に着地できることです。これを車に当てはめれば、足回りを中心として全体に及ぶ静寂性と安定性となるでしょう。
フランス車のサスペンションは心地いい
フランス車のかたくないサスペンションは優秀で、フランス車はショックが少ない作りになっており、このことを猫の足の機能と結び付けて「フランス車といえば猫足」と呼ぶことが定着しているわけです。もっといえば、猫は歩行する際に馬などのように頭を大きく動かす動作をしません。従って、あまり揺れることなく進行していきます。揺れない車、安定した車はまさにこの猫のような走りを実現します。これも、フランス車が猫足と呼ばれる要因になっているようです。
さて、フランス車といってもメーカーは複数あります。どのメーカーであっても猫足があてはまるのかという疑問もあるでしょう。これには、フランスの道路事情が関係しているともいわれています。つまり、伝統的なフランスの道路はアスファルト舗装ではなく石畳が多く、フランスの車は揺れやすい道路を走ることが多かったのです。そのため、自然と凹凸に強いサスペンション、かたくないサスペンションで揺れないセッティングになり、猫足を実現することになったというもので、一部のメーカーに特有のものではないとされています。
フランスを代表する自動車メーカーといえば、プジョーやシトロエン、ルノーなどですが、中でも特にプジョーは猫足に定評があります。一般に、フランス車だけが「猫足」と呼ばれているように、その乗り心地は一種独特のものがあるともいわれています。普段、国産車ばかり乗っている状況で、その違いがわかるオヤジであるかどうかは、フランス車に乗ってみれば明らかになるでしょう。ただ、フランス車を乗り回すなどということは、なかなかチャンスがないので残念です。