トヨタ・ホンダ車はリコールが多い?けれどリコールが歓迎される理由が!
- 2017/07/30
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トヨタとホンダはリコールが多いのか
トヨタもホンダも日本だけでなく世界を代表する自動車メーカーですが、リコールが多いイメージがあるといわれます。トヨタなどは世に送り出す車の絶対数が多いため、必然的にリコールが多くなる側面はあるでしょう。相対的な数で考えた場合は、トヨタとホンダが突出して多いということはないようですが、それなりの数にはなっているようです。
具体的な数値で見ますと、国土交通省が公表している2016年度のリコール届け出数の速報値では、トヨタが519万台余り、ホンダは227万台余りで、この2社が台数的にはツートップです。トヨタは件数でも20件でマツダと並ぶトップでした。ホンダの件数は8件で、これは少数派に属する数値です。出荷台数との関係で見た場合は、それほど大きな差はないように考えられます。
さて、リコールの届け出があるということは、車に不具合があったということです。それが多いのであれば、我々一般のオヤジ、自動車ユーザーにとって困ったことだといえます。例えば、部品の不具合で走行に支障をきたすような内容や、ガラスの不具合で水漏れの可能性があるなど様々です。
リコールの届け出がなされたからといって、対象の自動車がすべて良くない症状を起こすわけではありませんが、その内容が安全面に直結するものであれば、心配になるというものです。
歓迎されるリコールとは
リコールに対する考え方には2通りあります。ひとつは、重大事故につながりかねない不具合を抱えた車であることが発覚したとの考え方です。もうひとつは、重大事故を起こす前に不具合を発見して改修することができたとの考え方です。どちらも不具合があることが前提にはなっているものの、ネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるかが異なります。
勿論、どこから見ても不具合などない方が良いに決まっています。しかし、消費される生産物である以上、不具合が残っていることや生じることはなくならないでしょう。そうであるなら、より早く発見して原因を究明し、対策を施すことが重要です。リコールとは、まさにそのためのものです。
従って、リコールは基本的に歓迎されるべきものということができます。但し、あまりにも重大な欠陥があり、いま乗ることが危険だというのでは迷惑な話です。改修を急いでもらいたいのは当然として、歓迎されるリコールとまでは呼べないでしょう。それでも、リコールしないで隠蔽されるよりはましですが。
また、今さらどうでも良い話だというような内容であれば、リコールを歓迎するには至らないこともあるでしょう。
このような事情にあって、トヨタなどでは、本来であれば改修に至らないような不具合までリコール対象としているともいわれています。この場合は、純粋にそれだけ高品質な車に生まれ変わると解釈することもでき、歓迎されるリコールだといえます。オヤジとして必要なことは、リコールと聞いて「え?不良品だったの」と脊髄反射するのではなく、内容次第で改修がきちんとなされる機会だと考えることです。