とてつもなく恐ろしい「血糖値スパイク」の影響3つ
- 2017/11/22
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血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクという言葉を聞いたことがあるでしょうか。血糖値スパイクはグルコーススパイクとも呼ばれ、グルコース=ブドウ糖のことです。「急上昇する」という意味の「spike」と組み合わさってグルコーススパイクという呼ばれ方をしています。要するに血糖値が急上昇してしまう」状態のことを指し、現在日本には、およそ1400万人もの人が血糖値スパイクにかかっていると言われています。
この血糖値スパイクは、いわゆる「糖尿病」とは関係なく起こり得るもので、誰にとっても他人事ではなく、おそらく「自分は糖尿病とは無縁だから関係ないや」と思っている人でも、要注意です。糖尿病は「空腹時の血糖値」によって判別されますが、ここでいう「血糖値スパイク」は、食事をしたときの上昇度が大きく関係するため、発見もされにくいのです。それ故に、検査で目に見える血糖値よりも、計測する機会の少ない血糖値スパイクのほ方が、よほど恐ろしいものと言えます。
血糖値スパイクは、あまり知られていないだけで体に様々な悪影響を及ぼすとされています。ここでは、血糖値スパイクによる影響をいくつか紹介します。
1、心筋梗塞や脳梗塞
まず、血糖値スパイクによって、脳梗塞や心筋梗塞が起こ得るとされていますが、これは
活性酸素によって「血管が詰まる」ために起こります。血糖値が急上昇するとインスリンの分泌が活発になると言われていますが、活性酸素によって血管が傷つくため、それを治療する働きで血管にかさぶたができますが、これが血管を詰まらせる原因となるのです。
2、認知症
意外に思うかもしれませんが、認知症もまた血糖値スパイクによって引き起こされる可能性が高い症状とされています。血糖値スパイクによって認知症の原因となる物質「アミロイドβ」が脳の血管に蓄積することが原因の様です。統計では、血糖値スパイクがある人とそうでない人との間には、認知症発症率に約1.5倍ほどの開きがあるそうです。
3、集中力や判断力の欠如やイライラ
また、血糖値スパイクは人間のメンタルや能力にも大きな影響を与えると言われており、それは「オレキシン」というホルモンが関係するとされています。オレキシンは、起きて覚醒した状態を保つ働きをする重要なホルモンで、血糖値が急上昇すると、このオレキシンの分泌が減るといわれています。よく「食後は眠くなる」「腹が減っているほうが頭が冴える」というのは、血糖値の急上昇によってこのオレキシンの働きによるものだということが分かります。集中力の欠如やイライラも、血糖値スパイクによってオレキシンの分泌が減ったことが原因と言えます。
血糖値というと、どうしても糖尿病ばかりがクローズアップされますが、誰にでも起こり得るこの血糖値スパイクの方が私たちにとっては脅威といえます。そのためには、普段の食生活において、「野菜から食べる」「白米を最後のほうに食べる」「白米の量を抑える」などの工夫をして食事するのが大切といえるでしょう。