我慢しても得にならない不眠症の治し方
- 2016/09/04
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寝苦しさとは異なる不眠症と受診の目安
夏に寝つきが悪くなることはよくありますが、今の時期になっても眠れないのであれば、厄介な状態です。もしも、夏から眠れない状態が続いているのであれば、すぐにでも精神科に予約を入れることをお勧めしますし、予約がだいぶ先になるのなら、ひとまずは内科を受診しましょう。
「寝たくても眠れない」「眠くならない」「日中に激しい眠気を感じる」このような症状は、不眠症が疑われます。また、直接睡眠とは関係なさそうな「足のだるさ」「肩こり」「頭痛」といった症状も眠りに原因があるかもしれません。これらは筋肉の緊張から起こる症状ですが、筋肉の緊張は眠りを妨げるからです。
不眠症と処方される薬
医師が不眠症であると診察した場合や眠れないことが患者にとってデメリットをもたらしているのであれば、寝つきを良くする薬を処方してくれることでしょう。
寝つきを良くする薬には、睡眠導入剤も用いられますが、筋肉の緊張から眠れないと判断されれば、デパス(一般名:エチゾラム)などの軽い安定剤を処方されることもあります。デパスは眠りの問題だけではなく、出勤前に体がこわばるときなどにも選択される薬のひとつです。副作用として注意力が低下することもありますが、寝つきを良くする目的で服用するのであれば、飲むタイミングも就寝前なので、あまり心配はいらないかと思います。
また、睡眠導入剤を処方されたときには、服用すると30分ほどで効果がでるので、まずは1日に済ませておくことをすべて終えて、ベッドに入る直前に服用すると良いでしょう。睡眠導入剤にはいくつかの種類があり、合う・合わないは個人差があります。処方された薬が合わないようであれば、他の薬を貰いましょう。
不眠症を自分で治す方法
不眠症といっても「最近ちょっと寝つきが悪い」という軽度の段階で治すことができるのであれば、病院にまで行く必要はないかもしれません。寝つきが悪いと感じたら、夜間にスマホやパソコンなどから発生するブルーライトに当たらないように注意して、飲み物もカフェインレスのものに切り替えましょう。
アロマに興味のある方や抵抗のない方であれば、精油を用いるのも良いでしょう。眠れないことへの恐怖心が強い方ならカモミールローマン、ベッドの中でアレコレ考えてしまって眠れない方ならフランキンセンスがお勧めです。精油はお風呂に入れたり芳香浴として利用したりします。また、ハーブティーが嫌いでなければカモミールの力を借りると寝つきが良くなるといわれていますが、キク科植物のためにアレルギーのある方は注意が必要です。
不眠がもたらす負の連鎖
不眠は免疫力を下げてしまいます。その結果、風邪を引きやすくなったり、歯周病になったりしますし、ガンを代表とする大きな病気の進行を早めることもあります。また、日中の集中力の低下やイライラを引き起こします。睡眠は、心と体の健康を維持するためにも必要ですので、不眠状態を軽視せず、しっかり対処することをお勧めします。