1位：フランコ・プリンツィバァリー

イタリアが誇るサルトリア(仕立て屋、仕立て技術の意味)である「フランコ・プリンツィバァリー」氏のテーラーとしての職人技術が集約されたのがスーツブランドが、フランコ・プリンツィバァリーです。スーツを語る際には、必ずと言っていいほど「クラシコイタリア」という言葉が登場します。クラシコイタリアとは、もともとはイタリアにある「伝統的既製服縫製業界組合」で、「クラシコ・イタリア協会」の名から、ひとつのスタイルとして定着しました。その名の通り、伝統的なイタリアのスーツスタイルです。

フランコ・プリンツィバァリーは、このクラシコイタリアの「直球ど真ん中」とも言える正統派のスーツです。身体に吸いつく様にフィットする立体的なフォルムも有名ですが、生地や縫製、裁断など、全てにおいてクラシコイタリアを体現している点もフランコ・プリンツイバァリーの特徴です。10万円台から購入できる価格帯で、意外にも手が届きやすいため、一着は持っておくことをお勧めします。

2位：ブリオーニ

イタリアのスーツには、大きく分けて「ローマ」「ミラノ」「フィレンツェ」「ナポリ」の4種類がありますが、ブリオーニは「ローマ」スタイルに分類されます。ブリオーニのスーツは、風格や威厳を漂わせる圧倒的な存在感がありますが、それでいながら、着心地が非常に軽いことが最大の特徴と言われています。

そのため、ブリオーニは世界中の経営者層から実用性の面でも愛用されている格式高いスーツの代名詞とも言えるかもしれません。「見た目は高級そうなのに着心地は軽い」と言っても、それを実現するには相当な技術を要します。肩パットを抜くなど、単純なものではなく、非常に緻密な縫製技術によってその立体性が支えられているのです。男性が身を置くビジネスの世界は、どうしても「ステイタス性」や「威厳」に左右される面も多く、そんな実情を理解しているかのごとく、スーツだけではなく、男性の様々なシーンに必要なアイテムを取り揃えている点も、ブリオーニの特徴です。実際、ブリオーニは、カジュアルジャケットやパンツはもちろん、ゴルフウェアやカジュアルシューズも人気があります。

3位：ラルフローレン

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ラルフローレンと聞くと、スーツよりもカジュアルウェアを想像しますが、スーツも非常に良質です。クラシコイタリアに代表される正統派スタイルに対し、このラルフローレンやニューヨーカーなどのブランドに代表される「アメリカントラディショナル」スタイルがあります。身体にフィットしたクラシコイタリアスタイルに比べて、ややラフな印象を与えるため、遊び心を持ち続けたい男性に人気のブランドです。

と言っても、ラルフローレンのスーツを選ぶ男性は、もともとカジュアルウェアで馴染みがあり、スーツに関しても特に深く考えず「馴染みのあるラルフローレンのスーツ」という理由で購入する男性がほとんどではないでしょうか。