流行りのファッションを制するオヤジは「大人のお洒落」を制す!
- 2018/02/23
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関東では花粉が出始めましたね。私はイヤでも実感してしまいます。まだ寒い日が多いのに、もう花粉ですから、春が近づいている証拠ではあるのですが、花粉はもう少し自粛して欲しいところです。
さて、こんな「春は近づいているけど、まだ寒い」という時期だと、ファッション業界も動きが鈍くなります。もう冬物はセールも終わり、店頭には残りものが並ぶだけ。その次の春物を並べていても、お客さまの体感はまだ冬の寒さを実感しているので、春物を買う意欲は湧いてきていません。
こんな時期は、ファッション誌でも街中のお洒落な人たちを撮ったスナップ特集だったり、実シーズンとは異なる特集を組んだりして、なんとかこの時期を凌いでるかの様です。もちろん、春に向けての流行を発信していたりも、しますね。
さて、その流行についてが今回のテーマです。
ファッションにおいての「流行」って何でしょう?これって、我々オヤジが自らの装いにどう活かすのが良いのでしょうか?
そんなオヤジならではの流行との付き合い方、その考え方を今回はお届けしますよ。
流行の中身
一言に流行といっても、その中身はかなり多面的です。ここでさらっと書くのもなかなか大変です。なので、今回は大まかにいくつかの視点から流行をお伝えしましょう。
まず、流行は「作られたもの」と、「自然発生的に生まれるもの」があります。大雑把にいえば、未来についての流行を言っているものは、それを作って利益を得ようとする人たちによって作られています。つまり、ファッションを売る側が「これを着てね(買ってね)!」と言っているわけです。逆に、現在とか、過去について言われるものは、自然発生的に生まれたものが含まれます。売る側がいくら誘導しても、実際に買って着る本人たちは別のものを選ぶ、なんて事は良くありますから。
次に、別の切り口で言えば流行は「変化が目的になっているもの」と「必要に応じて生まれるもの」があります。比較的女性のファッションで多いのは「変化が目的になっているもの」です。いかに今のファッションを過去に追いやり、新しい表現をしていくかが最優先事項。実は格好良さとか美しさが二の次になる場合も少なくありません。常にひとつ前の流行との差が際立つかどうかが大事になってきますし、その変化のスピードも早い。一方、必要に応じて生まれる流行は、世の中の気候や社会ルールの変化など、世の中の変化に対応して変わっていきます。クールビズという提案のもと、夏のビジネスマンの格好が変わっていったのは、こちらの例と言えるでしょう。
今回は次の例を最後にしておきますが、さらに別の切り口で言えば、どこまでを視野に入れるか?という視点もあります。1番狭い視点なら「マイブーム」という事になります。広くなれば「世界的な視点」というのが分かりやすいですね。その間には沢山の視点が存在します。どれくらいの広さを視野に入れるか、それをどんな単位で見るかで、視点は無限に広がります。
大人と流行の関係
いくつかの例でしたがこんな風に、流行は色々な視点から捉える事ができます。なら、大人が大人として、どう流行に向き合っていくかは自然に見えてきますね。
より広く、多面的な視野で世の中を眺め、その上でより思慮に富んだ判断をする、というのが若造との差になっていくはずです。
そういう判断を基に、自らの装いにどんな流行を、どんな風に取り入れていくかを決めていく、という事ですね。流行と言われているものは、その発生理由があって、どこかで言及されていたりもしますから、そういうものを参考に、自分の意思表明として適したものを選んでいけば良いのです。
つまりこれって・・・
世の中を広く深く知り、その中で自分はどこにいて、どこに向かいたいのか?そのために自分はいま、何をするのか?この「自分はいま、何をするのか?」のところが、流行として現れる部分と考えて良いでしょう。
これって、ファッションの話と言うより生き方そのものですよね。大げさですか?いえいえ、ファッションは生き方を表現できるツールですから当たり前なのです。
そして流行を纏うというのは、「自分のいま」を表現するという事でもあります。
軽やかに、さりげなく
大人の格好良さってやはり、ファッションでさえも上っ面だけではなく前述の様に深みがあってこそ、ですよね。
そして大人のお洒落というのは、それをさらっと着こなしてこそだと思います。いくら良い中身でも、それを長ったらしく、クドクドと表現されるのって、気持ち良くないですからね。
軽やかにさりげなく、自らの奥深い生き方を表現したファッションを楽しみましょう。それってとても格好良いと思います。こういう格好良さって、色々役立ちます。自分を自分らしく好意的に受け止めてもらいやすくなりますから、人生が全体的により良く、底上げされていきます。
そんなあなたの格好が多くの人から憧れられる様になれば・・・そこから新たな流行が生まれるかもしれませんね。