今さら聞けない国際連合!日本は敵国って本当?
- 2018/02/26
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国際連合について
国際的な問題などになると必ずと言っていいほど登場するのが国際連合です。オヤジも中学生のときに国際連合について学んだのではないでしょうか。しかし、あまり国際連合について覚えていないオヤジも多いことでしょう。だが、なかなか今さら国際連合について聞くこともできないと思います。そこで今回は、国際連合のなり立ちや日本の立ち位置などについて紹介していきたいと思います。
国際連合とは?
国際連合は、1945年10月に設立されました。国際連盟は第二次世界大戦を防ぐことはできませんでしたので、その反省を踏まえて設立されたのです。国際連合が設立された当初、加盟国は51カ国でした。日本は1956年12月18日に80番目の加盟国となっています。現在では193カ国が国際連合の加盟国となっており、公用語は英語・フランス語・中国語・スペイン語・アラビア語が使用されています。
国際連合の目的は?
国際連合の目的は、国際の平和と安全を維持することです。そのため、国際問題が起こると国際連合が出てくるのです。また、諸国間の友好関係を発展させることや経済的・社会的・文化的・人道的性質を有する国際問題の解決も行っています。そのため、国際連合は経済開発や社会開発を行っているのです。
国連軍とは?
国際連合と聞くと「国連軍」のイメージが強いのではないでしょうか。国連憲章第7章では、安全保障理事会は国際の平和と安全維持のために強制措置できることが規定されており、軍事行動まで行うことができます。このときの軍隊が国連軍なのですが、実は国連軍はかつて編成されたことがありません。もちろん、国連軍が常置されたこともないのです。
朝鮮戦争ではアメリカ軍を主力とした国連軍が組織されたのですが、これも正式な国連軍ではありません。実体は多国籍軍であり、国連軍として扱うのは間違っているのです。ちなみに、湾岸戦争やソマリアなどの紛争でも多国籍軍は参加しています。また、PKO(国連平和維持活動)の一環としてPKF(国連平和維持活動軍)が組織されることがあります。これは平和維持活動のための軍事組織であり、国連軍とは違うのです。
国際連合と日本
日本は1956年の12月18日の総会で80番目の加盟国として、国際連合に加盟しています。日本は安全保障理事会の常任理事国を目指して働きかけたことがあります。しかし、中国などの反発が強く現実は難しいのが現状です。2004年~2006年の常任理事国加入運動では、日本・ドイツ・ブラジル・インドと4カ国での同時加入を求めたが棚上げとなっています。いずれの国にも反発する国があり、日本の常任理事国入りも難しいのです。
日本は敵国なのか?
国際連合憲章には、敵国条項と呼ばれる条文があります。この敵国条項とは、第二次世界大戦に連合国の敵国が戦争の結果確定した事項に反したり、侵略政策などの行動を起こしたりした場合、安保理の許可なくとも軍事制裁ができるというものです。この敵国条項はまだ生きており、日本も敵国に含まれているのです。事実上死文化されているとも言われているのが、ロシアとの北方領土問題や中国との尖閣諸島問題では度々敵国条項を持ちだして日本を牽制しています。日本は、敵国条項の削除を求めて国連改革を目指しているのです。
これからの国際連合と日本の関係について
日本は国際連合との関係を考えていくべきではないでしょうか。未だに敵国条項が存在しています。日本は敵国となっているのです。それなのに日本の国連通常予算分担率・分担金ではアメリカに次いで2位となっています。敵国とされながらも加盟国で2番目にお金を支出しているのです。お金を出すだけでは、世界から見れば滑稽なものです。もっと日本は国際連合で影響力を持って、独自の主張をしていくべきなのではないでしょうか。