「本業の製造職」を生かしたこんな副業があった!?2019年度版【キャリアのプロ】
- 2019/06/07
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製造業の人の中には、今の給与だけでは生活にゆとりが持てない…という人もいるでしょう。
手先の器用さ、技巧を生かして製造業に就いたものの、もっとゆとりのある生活がしたい!という人は、副業を考えてみてはいかがでしょうか。
そこでこの記事では、本業で培ったものを生かしてできる副業についてご紹介します。
機器への知識を活かす!機器メンテナンス
製造業の人の中には、製造のための機器を扱う人も多いでしょう。
機器に対する知識がある場合には、休日の空いた時間を使って機器メンテナンスを副業にするという選択肢があります。
工場勤務の人ならご存知だと思いますが、機器のメンテナンスは業務終了後や、工員が休みの日に業者が入って行われます。
工場勤務は、業種にもよりますが土日休みになることが多く、その休みには他の工場も休みでメンテナンスに入るため、時間を決めてアルバイトで入れば、無理なく稼げるということです。
機器の動作チェック、問題のある箇所の点検・修理が主な仕事となります。
時給は900円以上のものが多く、日常生活の少しのゆとりを確保するには十分稼げるでしょう。
【メリット】
・アルバイトなので社員の補助的な作業が多く、プレッシャーがかからない
・自分が休みの時に仕事が入るため、シフトを気にしなくてもいい
・医療機器、測量機器など専門スキルを求められる機器を扱う場合、時給1,600円以上の案件も
【デメリット】
・ライン作業担当者が機器メンテナンスをするとなると、勉強してからでないと十分仕事ができない
商品チェックで培った点検スキルを活かす!商品モニター
製造業の中でも、点検や生産管理を担当している人におすすめなのが、商品モニターの副業です。
商品モニターとは、クライアントからある特定のモノ(電化製品、文具、化粧品など)の性能や、気になったこと、改善点などを答えるという仕事です。
モニターの対象となるモノは、依頼される案件によって異なります。
募集の段階で自分の得意分野であれば、本業の視点から詳細な意見を短時間で述べることができて効率的です。
モニターサイトに登録して、得意な分野のモニターに応募すれば、すぐに副業が始められるのも嬉しいポイントでしょう。
【メリット】
・気分転換に化粧品や食品などのモニターになれば、生活費が浮く
・正直な感想を述べるだけで報酬が得らえるため、副業開始へのハードルが低い
【デメリット】
・安定した副収入を得るためには、同時に多くの案件を抱えなければならない
・応募したモニターに必ず採用されるとは限らない(人気の案件は特に)
組み立てスキルを活かす!プラモデル組み立て
製造業の中でも、部品の加工や組み立てを担当している人におすすめするのが、プラモデルの組み立てです。
プラモデルでどうして稼げるのか、疑問に感じる人も多いでしょう。
実は、日本のプラモデルは海外での需要が高いものの、説明書が日本語表記のみの場合が多く、日本語を習得していない外国人には組み立てることが困難なことが多いのです。
このような事情もあり、日本の組み立て済みプラモデルには、一定の需要があります。
プラモデルを組み立てて、販売するだけで、1体3,000円~数万円になることもあります。
私生活でもプラモ作りを趣味にしている人は、趣味と実益を兼ねた一石二鳥の副業になるでしょう。
【メリット】
・プラモデル好きの場合、楽しみながら副収入を得られる
・需要の高いものの場合、1体で1万円を超えることもある
【デメリット】
・販売ルートがオークションサイトしかなく、販売先が限られている
・せっかく組み立てても売れなければ収入にならない
組み立てスキルを活かす!建築模型作り
同じく組み立てスキルが高い人におすすめしたいのが、高収入につながりやすい建築模型づくりです。
副業の域を超える収入になる可能性があるものの、その分プラモデル組み立てよりも自主学習が必要になります。
建築模型とは、建築物を建設する前段階の完成予想を立体的に表現したものです。
もちろん、組み立てスキルが必須なのですが、それに加えて建物に関する知識も必要になります。
建築模型を制作するためには、通信教育や専門学校で学ばなければならず、初期投資が生じます。
しかし、技術をものにすると、1点で3~10万円という高値で買ってもらうことが可能です。
買い取り先は基本的に工務店や設計事務所になります。
お金や労力面から初期投資は必須ですが、その分のリターンも大きい副業だと言えるでしょう。
【メリット】
・スキルが身につけば、数十万円/月の高収入になる
・手先が器用な人にはアドバンテージがある
【デメリット】
・建築模型に関する事前学習期間・費用が必要
製造業全般の知識と経験を活かす!専門分野のライティング
製造業の人の場合、専門的な知識・スキルを業務の中で身に着けてきたという人も多いでしょう。
その経験を文字に起こし、ライティングという副業にすることができます。
専門分野に関するライティングは一定の需要がありながら、製造業についてはライティングができる人が少なく、仕事が見つけやすいのです。
製造の中でも、組み立て、加工、梱包、仕上げ、点検、生産管理などありますが、部署転換によって様々経験してきた人の方が長く続けやすいでしょう。
【メリット】
・自分の知識・スキル・経験を文章化するだけで副収入が得られる
・本業で手先を使う仕事をしているため、文章入力の作業がリフレッシュになる可能性あり
【デメリット】
・文字入力に時間がかかる人は、時給に換算するとかなり低くなる可能性あり
【実例1】自動車メーカーの製造をしながら〇〇で月に20万円の副収入をゲット!
<K氏が副業を始めたきっかけ>
共働きでダブルインカムだったからこそ何とか生活していたK氏。
妻が難病を患い、K氏の製造業としての給与だけで生活していくのが困難になりました。
妻はパートで月に8万円の手取りがあったため、最低でも8万円の副収入が必要。
子どもの教育費にあてがうためにも高収入が期待できる副業をしなければ…という事情で副業を開始しました。
<友人の紹介で住宅模型づくりという仕事を知る>
K氏の家庭事情を知る友人は、工務店に勤務しており、住宅模型づくりの副業を提案。
手先の器用さには自信があったものの、建築方面の知識は薄かったことから、通信教育で建築模型士の勉強を始めました。
その後、K氏の友人づてで依頼を受けるようになり、勉強を始めてから軌道に乗るまで1年半の時間がかかりました。
しかし、依頼を受け始めると、模型をつくりながら勉強することも多く、ものづくりのポテンシャルの高さも相まって、定期的な副収入につなげられるようになったそうです。
平均して月に20万円ほどの副収入になり、妻の分の収入をカバーしながら、闘病のための資金にもあてがうことができました。
【実例2】電子部品製造をしながら〇〇で無理なく月に6万円の副収入をゲット!
<E氏が副業を始めたきっかけ>
40代前半にして、ようやく念願のマイホームを建てたE氏の心配事は、1にも2にもローン返済でした。
電子部品製造は、製造業の中でも給与水準が高いことで有名ですが、妻が専業主婦で子どもが中学生のE氏には、月々のローン返済がかなりの負担になります。
ローンは早めに繰り上げ返済したい。
でもキツい仕事はしたくない。
オヤジにありがちな悩みを持ったE氏が選んだのは、電子部品製造に関するブログ運営でした。
<ブログ記事のライティングと広告収入で無理のない副業>
E氏は、電子部品だけではなく、製造業を包括的に応援するブログサイトを立ち上げました。
元々インターネットには精通していたため、苦ではなかったそうです。
製造業業界の抱える問題を独自の視点から書き記したのですが、製造業ブログというニッチな分野が功を奏しました。
サイトの閲覧数が増えると、同時にブログからの広告収入を得られます。
最初は月々3千円程度の副収入でしたが、閲覧数が増えてからは、6万円ほどにアップしたそうです。
最初の実例と比較すると収入額は少なく感じるものの、その分をローン返済に充てているため、かなり繰り上げ返済ができそうだということです。