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職場の信頼を手に入れたいと悩むビジネスマンに捧げる、大阪経済の父・五代友厚の名言3選

  • 2019/04/07
  • ビジネス
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  • 八神千鈴
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明治維新直後の大阪経済再生に尽力した五代友厚

明治維新直後の大阪経済再生に尽力した五代友厚
NHK朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」が4月スタートの「なつぞら」で第100作となります。
これを記念して放送された「朝ドラ100作!全部見せますスペシャル」で、イチオシ朝ドラの1位に選ばれたのが、2015年後期放送の第93作「あさが来た」でした。
1位に輝いた理由のひとつに、ディーン・フジオカさんが演じた五代友厚の人気があるでしょう。ヒロインの実業家・白岡あさにビジネスのアドバイスをするサポート役として登場し、その包容力とディーンさんの色気あふれる表情で多くの女性視聴者を虜にしました。

朝ドラは基本的にフィクションですが、五代友厚は実在の人物です。出身は薩摩藩(現在の鹿児島県)で、明治政府が樹立すると海外渡航の経験があることから外交の中心地・大阪の知事と外交官を兼任し、明治維新直後の混乱期にあった大阪経済の再生に手腕を発揮しました。
縁あって関わった大阪を愛し、横浜への転勤を契機に政府を辞職して民間の実業家に転身。大阪に戻って生涯を大阪経済の再生と発展に捧げたのです。

まさに根っからのビジネスマンといえる友厚の言葉は、現代にも通じるものばかり。
特に同志・大隈重信が切れ者すぎることを心配して問題点を指摘した手紙には、組織運営のヒントが詰め込まれています。
この手紙の中から3つの名言をご紹介します。

 

愚説愚論を聞くことに能く堪うべし

「くだらない論説でも我慢して最後まで聞くべきだ」という意味です。
重信は一を聞けば十を知るような聡明な人物でしたが、だからこそ他人の意見の途中で「こういうことだろう」と決めつけてしまい、最後まで聞かないところがありました。
しかし、個人の発想力には限界があります。本当は自分が思いもよらないような意見かもしれないのに、決めつけで却下するのはもったいないですよね。
よりよいビジネスや組織運営のヒントは、他人の言葉にあると心得ることが大切です。

しかも、どんな内容でも最後まで聞く人には多くの意見が集まります。話をする側から見れば、途中で相手にしてくれなくなる人より最後まで真剣に聞いてくれる人のほうが信頼感を抱きますよね。最後まできちんと聞いた結果、やっぱり役に立たない話だったということもあるでしょう。
しかしきちんと聞いてもらった人はまた聞いてほしいと考えて、次は有用な話をしてくれるかもしれません。

 

己と地位を同じうせざる者、閣下の見と其の論説する処、五十歩百歩なる時は、必ず、人の論を賞めて是を採用すべし

「自分より地位の低い人があなたと似た意見だったら、必ずその人の意見を褒めてその人の意見として採用するべきだ」という意味です。「閣下」とは重信を指します。
重信は自分の信念を大切にする人物でしたが、それを特別視しすぎて他人の意見を侮りがちでした。
そこで友厚はこの名言のあとに、「これと逆のことをするのは賢明ではないと言わざるを得ない」と念押しをしてまで聞き入れてもらおうとしています。重信の性格をよく知っているからこそ、心配する気持ちが伝わってくる言葉です。

もちろん、もともと上司の意見なら上司の意見として公表してもなんの問題もありません。
しかし、部下の意見ということにして手柄を譲ればモチベーションを上げられるうえ、このような美談はいずれ周囲に広まるので最終的に上司の評価が上がります。
他人の意見を生かさないと損になるという理論展開は、いかにも実業家らしいですね。

 

己の許せざる人に勉めて交際を弘められん事を希望す

頑固な重信は敵を増やしやすく、さらには敵が増えてもかまわないと考えるところがありました。
しかし、そんな態度は最終的に誰からも嫌われて孤立を呼んでしまいます。こうなってしまうと、どんなに有能でも組織を動かすのは無理ですよね。
そこで友厚は、「許しがたいと感じる人とあえて交際を広げてほしい」という意味の名言を送りました。生きていればいろいろな性格の人に出会い、どうしても合わない人もいますが、相手をきちんと知ろうとしないで嫌ってしまうのは自分が成長するチャンスを自分で摘み取るようなものです。

苦手なタイプと交流するのは苦痛を伴いますが、それは相手も同じこと。
自分から積極的に声をかければ、仲良くなろうという意志が相手に伝わり、向こうからも声をかけてくれるようになって信頼関係を築けるでしょう。

重信は友厚からの手紙を300通以上保存しており、その文面には「指摘した問題点をお忘れなく」という言葉が繰り返されていました。このような友厚の心配りによって、晩年の重信は温厚で寛大な性格に変わったのです。

この記事の作者

八神千鈴
八神千鈴
編集プロダクション、出版社の編集者を経てフリーライター。現在は歴史系記事をメインに執筆。それ以前はアニメ、コスメ、エンタメ、占いなどのメディアに携わってきました。歴史はわかりづらいと思っている方にもわかりやすく、歴史のおもしろさをお伝えしたいです。
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