上層部のナイショ話、課長止まりのオヤジと部長より上に昇進し転職できるオヤジの違い
- 2018/06/30
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企業の方針に対して発言権を持つ管理職は、部長以上だ。
どんな条件の会社に転職しても仕事をソツなくこなす職人肌のオヤジは例外だが、
企業や業界の上層部が眉を顰めるのが、一度も転職した事がない課長止まりのオヤジである。
課長でなくても、アラフォー、アラフィフで同じ業界に居座り、チヤホヤされているオヤジは赤信号だ。彼らには、ある共通点がある事が判明した、それは何か。
ボスとリーダーは違う
課長止まりのリーダーは、課長の仕事をやり続けていれば部長に昇格、もしくは転職出来ると思っている事だ。それだけでなく、ボスとリーダーの意味をはき違えている事にある。
部長職に必要なのは、組織のリーダーになる人間だが、それには以下の3点が求められる。
1:人間
2:素質
3:能力
シンプルな様だが、課長止まりのオヤジと部長以上に昇格できるオヤジとでは、1~3までの答えが違う。
課長止まりの男に聞くと、1→キャラクター、2→オレはまだ業界で認められていないと思う、3→課長の経験を生かして転職もしくは部長になりますという答えが返ってくる。会社は社長養成学校ではないという事が判ってない。
部長以上になり、転職したり起業して成功する男は、同じ事を抜き打ちで尋ねると以下の答えが返ってくる。
1→強い責任感と当事者意識を常に持つこと。不測の事態が起こったからといって言い訳をしない。
2→決断の時には孤独に耐えられる精神力を持つ事。
3→人間、組織、など外的環境が変わっても、勝てる要素を持つ。
要するに、部長に昇格できる男は、リーダーの意味が判っている。
では貴方の会社にいる『課長止まり、左遷コース』のオヤジは具体的にどの様なキャラクターなのか。
イベントでお揃い販促Tを作る男は何故昇進できないか
課長止まりになるキャラクターは、具体的にこんな人だ。
1:身内、テリトリーが好きで、SNSのサークルが好き
2:意外に頑固で主観的なので、新しい価値観を生み出しにくい
3:問題点があったとしても、都合が悪ければもみ消している上、楽観主義
課長止まり男の目立つ行動の一つが、会社内で趣味のサークルを立ち上げて販促グッズを作る事だ。俗に言われる『お祭り男』で、全く関係のない人にまでTシャツなど販促グッズを売りつけている。
会社の企画で販促グッズを作り取引先に配布するならいざ知らず、頼まれてもいない趣味のサークルでTシャツを作り、周りに押し売りするオヤジは、独占欲の塊であり、部下の創造性を潰す事もある。
部下に対する仕事の説明も1から10までしなくてはいけないタイプが多く、そこまで命令しなくても、と感じる人も居る。
この様な課長の下で働く部下は二極化する。浮いてる課長をガン無視するか、課長と一体になってお祭り騒ぎするかだ。
どちらになっても『人材育成能力がない』と上層部からはみなされるのだが、後者になると組織に弊害が起こる。『〇〇課って独特だよね』『軍団化してる』と悪い噂ばかりたってしまうのだ。
本来であれば、組織で問題点があれば早めにトップに報告しなければいけないが、課長止まりの男がトップだと、『面倒な問題はもみ消す』傾向にある。部下が考える力を奪われているからだ。
会社は遊びに来る所ではない。問題解決能力のないオヤジに課長職以上の給料を上層部は払えないのだ。では、課長止まりでコキ使われる男に終わらない為には、何をどうすれば良いのだろうか。
『聞く』は三種類ある
課長止まりのオヤジの性格として多いのが『人の意見を聞かない事』である。
部下に反対意見を述べるものが居たとしても、自分の周りを固め、潰していたツケが『昇進不可能』という形で回ってきただけの話だ。
これを治すためには、自分に意見してくるものにたいして耳を傾ける必要がある。
『聞く』には三段階あり、課長止まりのオヤジは第一段階で止まっている。
1:聞く→相手の情報が耳に入ってくるだけで忘れてしまう。
2:訊く→相手の考えを聞き出す。
3:聴く→相手の事を積極的に聞き出した上で、会話のキャッチボールに持っていく。
部長に出世出来るかもとカン違いし、数年後に左遷、クビの憂き目を見るオヤジに共通するのは、1の段階で相手に『でもさぁ~オレって~そうは思わないんだよねぇ~』とニヤニヤ反論する人だ。
こうなると部下や取引先、はたまた趣味の仲間にまで、この人は話にならないと思われてしまい。『判りました』と以後の対話のチャンスを遮られてしまう、これでは何にもならない。
3番目の聴くまでもっていき、お互いの合意点をさぐる事が、部長に昇格し、転職も可能にするオヤジの条件だ。
いかがだろうか。
お祭り男には耳が痛い話だろうが、一生コキ使われた挙句に、会社に捨てられるよりは、自分を今変えた方がずっとマシだという事なのだ。