「先送り上司」や「事なかれ上司」を動かす3つのテクニック
- 2017/03/24
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上司はなぜ部下の意見を無視するのか
仕事で上司に提案をしたり意見を伝えても、軽視して取り合ってくれない場面は多いかと思います。では何故上司の多くは部下の意見を無視することが多いのでしょうか。部下の意見を聞かない上司には2つのパターンがあるかと思います。一つは、「自身の経験から、その提案を採用しない明確な理由がある」場合です。この場合、「なぜか」という理由も示し、部下としても却下された理由に納得できることが多いものです。
もう一つのパターンが、「面倒なことをしたくない」というサラリーマン体質が染みついている上司です。要するに変化を嫌うのです。社内のルールや指示系統の変更などを伴う改善案などを提案されて却下する上司に多いパターンです。これまでの慣習を変えたことによる未知の責任を負うリスクを避けたい心理からくるものでしょう。ここでは、この様な「事なかれ上司」「先送り上司」を動かすために、嫌でも意見を採用せざるを得ないテクニックを紹介します。
基本は脅しとセットで
「先送り上司」や「事なかれ上司」を動かすには、後には引かない姿勢が大切です。何かを提案しても「考えておく」「今はその時ではない」などと、その場しのぎの断り文句でうやむやにされることは目に見えています。逆に言えば「うやむやにすることが簡単な部下だからこそ上司は動かない」とも言えます。そこで試してみたいのが、「納得できる回答がなければ上司が困ることをする」という予告を含めた脅しを入れることです。「これが改善されなければ私は会社を辞めざるを得ません」「ここで採用されなければ、更に上の上長へ進言するつもり」といった具合です。もちろん、「提案が飲まれなければ辞職する」を駆け引きのカードとして濫用することはリスクも高くあまりお勧めできません。しかし、上司を動かせない人の多くは、この様な「背水の陣」で臨む覚悟が足りていないのも事実です。
勝手に進めて事後報告する
先送り癖のある上司や、事なかれ主義の上司を動かすもう一つの方法として、既成事実を作って事後報告するというのも有効な手段です。何度提案しても「ダメな理由の回答」すら得られない場合、思い切って勝手に進めてしまうのです。そして、白々しく「課長はお忙しそうだったので私の方で決定しておきました」と事後報告し、間髪入れずに「この改善案によって予想どおり良い結果が得られそうですが、もし課長から中止するべき理由があれば、その理由も通達したうえで中止しますが」などと言えば、「分かった」と渋々承諾せざるを得なくなり、反対されない可能性が高くなります。
「二次会参加しない人」理論
この方法はおすすめです。例えば飲み会で「二次会に参加する人を募る」場面で、「参加しない人は挙手してください」と聞いた方が、「参加する人は挙手してください」と言うよりも、参加率が上がる傾向にありますが、これは、「能動的にNoを言えない日本人の特性」がよく表れています。これを応用して「実はこういう案をこちらで進めていて大半の同意を得ていますが、中止しますか?どうしますか?」と聞いてみると、能動的に決断をしたくない性格の上司であれば、そもそも反対する明確な理由など最初から持ち合わせていないため、多くの場合、スムーズに進められます。