今狙い目はプラチナへの投資、おすすめする2、3の理由とは?
- 2018/12/13
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実は、ここ3年ほどプラチナが安いのです
レコードのセールスでも、クレジットカードでもゴールドの上はプラチナと相場が決まっているのですが、現在の市場価格は金1g当たり4,700円に対して、プラチナが3,200円くらい、すっかり逆転してしまっています。
この現象が起こったのが2015年、以来3年以上もこの状態が続いているのです。
いったい、プラチナに何が起こってしまったのか? そして、先行きはどうなのか?
前回「YAZIUP!」に書いた「1万円金貨」の記事が好評なのを受けて、今回は投資先としてのプラチナを少し考えて見ましょう。
アクセサリーとしての需要は高くないプラチナ
紀元前3,000年、古代エジプトまでさかのぼることができるというプラチナと人間の歴史なのですが、その存在は意外なほどに地味なもの。金のように常に人々を飾ったり、貨幣として用いられていたわけではありません。
現在の様に盛んにアクセサリーとして使われるようになったのは最近のこと。
ルイ・カルティエ、つまり現在の「カルティエ」の創業者が盛んに使用して以来ですから、ほんの100年程度の歴史しかないのです。
それだけに欧米では、アクセサリーにプラチナはそれほど使われていないもの。銀色に輝く貴金属といえばホワイトゴールドの方が一般的なのです。
一方で日本はプラチナが好きなもの。江戸時代に伝わると一気にブレイク、結婚指輪でも選ばれるのはプラチナ製ばかりという世界でも珍しい国。他の東アジアの人々ならば装飾品=金ですものね。
珍重されるのは、工業用途としての需要が高いから
アクセサリーとして世界的にはメジャーな存在ではないプラチナが、貴金属として珍重されている。その理由は工業用途としての需要が高いから。生産されるプラチナの60%以上が工業用、金が10%であることと比較すれば、その特異性がわかるでしょう。
冒頭でプラチナと金の価格の逆転現象が、3年ほど前に起こっていることをお話しましたが、その理由も工業用途の需要の低下。きっかけはフォルクスワーゲン社の排ガス不正が2015年に明るみに出たことでした。
おかげでディーゼル車の需要が急落、排ガスをクリーンにするための触媒の材料として欠かせないプラチナの需要も急落、プラチナ相場も急落(もちろん、要因は他にも色々あるのでしょうが)今に至っているのです。
プラチナに限らず、日本人は投資をもっと意識すべき
そして、今のプラチナ相場は安すぎるんじゃないの? と、私、アントニオ犬助は考えています。なぜなら、金と比較してもプラチナは希少性が高いから。
埋蔵量は金の5万トンに対してプラチナの1万5,000トン、年間産出量も金の3,000トンに対してプラチナの200トンと圧倒的にプラチナの方が少ないのです。
加えて工業需要のこれからの伸び。ディーゼル自動車がダメになったとしても、トヨタ「MIRAI」などの燃料電池自動車には触媒としてプラチナが必要ですし、電子部品や医療用品、バイオの分野などでもプラチナの需要は高まるばかり。
つまり供給量は少ないのに、需要は高まる一方……こう考えるとプラチナの相場が上がらないわけがないと思いませんか?……といいながら、私、アントニオ犬助は3年以上も過ごしているのですが。
でも、もしもあなたがまとまった(といっても数10万円ぐらいの)お金を持っていて「このまま遊ばせておいてもなあ」と思っているならば、プラチナの小さなインゴットでも購入しておくというのも一興。比較的安全な投資先としてプラチナは悪くない選択。今なら、3万5,000円もあれば、10gのプラチナ地金が購入できてしまいます。
といいますか、延々と続く低金利時代。銀行に預けておくぐらいならば、プラチナに限らず投資するべきだと思いませんか? 世界的にみても、日本人の預貯金好きは異常なレベル。40代の世帯の預貯金の平均が1,000万円ほどもあるならば、もっと投資を考えるべきだと思うのですがいかがでしょうか? まあ、使っちゃうのもアリだとは思いますけれど。