TPPが日本経済に与える影響は?自分にも関係しているの?
- 2018/05/27
- ビジネス
- 748view
- 政治/経済
- アメリカ
- 政府
- 政治
- 日本
- 税金
- 経済
TPPと日本経済
ニュースや報道番組をよく見るオヤジは、TPPという言葉をよく聞くと思います。
しかし、実際にTPPとは何なのかわかっていないオヤジもいることでしょう。正確にTPPについて把握しているオヤジは少ないです。しかし、TPPは日本経済に影響を及ぼす可能性があり、ひいては自分にも関係しているかもしれません。そこで今回は、TPPと日本経済について紹介していきたいと思います。
そもそもTPPとは?
TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定のことです。わかりやすく説明すると、太平洋地域にある国で、お互いに戦略的に経済連携をしていきましょうという協定になります。具体的には、自由貿易や関税撤廃や引き下げなどが挙げられます。
太平洋に位置する国・12か国が参加するという流れだったのですが、米国大統領にドナルド・トランプ氏が就任し、米国はTPPから離脱しています。しかし、米国を除く11か国によるTPPの発効を目指しているのです。日本でもTPPの関連法案が議論されており、現政権はTPPを推し進めているのです。
TPPによるメリット・デメリット
TPPによるメリットは、関税撤廃によって輸入食品が安くなることが挙げられます。
日本には多くの輸入食品などがあり、関税撤廃すれば安くなるのです。逆に、輸出業者としては、関税が引き下げられれば、日本製品が海外で売れやすくなります。これらがTPPのメリットだと考えることができるのです。
デメリットとしては、安価な海外製品が流入することです。安価な海外製品が流入すれば、価格破壊が起こり、デフレに陥る可能性があります。
また、関税撤廃による海外の農作物の流入により、日本の農業に大きなダメージを与える可能性もあるのです。他にも、食の安全などでデメリットがあるとされているのです。
TPPがもたらす日本経済の影響
TPPが日本経済に与える影響は大きいとされています。TPPが発効することで、貿易の活発化につながり、GDPが長期的に押し上げられると予想されているのです。とくに、自動車や食品関連などはプラスになると考えられています。
日本車は海外で多く販売されており、TPPによってさらに販売台数が伸びると言われているのです。食品関連の企業としては、関税撤廃や引き下げにより、原料のコストダウンを図ることができます。そのため、TPPの恩恵を授かることができるのです。
一方、農業や酪農関係はマイナスと見る向きがあります。安価な海外の食料品が流入することで、農業や酪農関係がダメージを受けることが考えられるのです。
TPPは自分にも関係している?
TPPは、オヤジを含めすべての人に関係しています。なぜなら、日本で生活していて、すべてのものが国産ではありません。食料品や製品が、海外で生産されたものがあるはずです。また、日本の株価もTPPの動き次第では、上下することが予想されています。
TPPが発効され、日本経済が上向けば、株価も上昇することが考えられます。株価は自分と関係ないと思うかもしれませんが、実は関係しているのです。なぜなら、国民年金と厚生年金の積立金の一部は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によって運用されています。
株価が上昇すれば、運用が成功する確率も高くなり、自分たちにも関係しているのです。
今後注目すべき点は?
TPPで今後注目すべきなのは、まず本当に発効されるのかです。米国が抜けたわけですが、残りの11か国で成立を目指しています。
とは言え、日本を含めて国内手続きが進んでいない国も多くあります。それだけに、本当に発効されるのかに注目していくべきです。また、米国の動きにも注目すべきです。トランプ大統領は、条件次第ではTPPに戻ることを示唆しています。
それだけに、米国がどんな態度を取るのかにも注目です。オヤジにも関係しているTPP、今後どうなっていくのか注目してみてください。