共産主義、資本主義、社会主義の違いを正しく説明出来ますか?
- 2018/05/27
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「○○主義」を説明出来ますか?
国際情勢などのニュースでは、共産主義や資本主義、社会主義などの単語が出てくることがあります。いずれの単語についても、学生時代に学んでいるはずです。
そのため、デキるオヤジなら、これらの違いを正しく説明できるべきでしょう。しかし、いざ共産主義や資本主義、社会主義の違いを説明しようとすると正しく説明出来ないオヤジもいると思います。そこで今回は、共産主義や資本主義、社会主義の違いについて解説していきたいと思います。
共産主義について
共産主義とは、政治思想のひとつです。簡単に共産主義を説明すると、国民が働いたことによって得られたお金・財産は、国民全員で共有して分配する経済体制・仕組みのことです。平等な社会を理想としており、国民の貧富の差がありません。ただ、共産主義は机上の空論であることが歴史的に証明されています。
貧富の差がなく、平等な社会である共産主義は理想的に思えます。しかし、今まで共産主義によって成功した国はないのが現実です。
共産主義が失敗に終わる理由は、勤労意欲の低下にあります。共産主義では真面目に働いても、不真面目に働いても収入が同じです。また、高度な技術が必要な仕事をしても、単純な仕事をしても収入が同じです。それでは、勤労意欲は低下し、経済が立ち行かなくなります。
その結果、共産主義で成功した国はないのです。ちなみに現在の中国が共産主義で成功していると主張する人もいますが、現在の中国が実際に行っているのは共産主義ではありません。経済に関しては資本主義を取り入れており、純粋な共産主義ではないのです。
資本主義について
資本主義とは、経済体系のひとつです。日本も資本主義を採用しています。資本主義を簡単に説明すると、お金・財産の私的所有を認め、自由に経済的な利潤を求めることができる経済体系です。自由に経済活動を行うことができ、働いた分に応じて報酬を得ることができます。
資本主義の問題は、貧富の差が拡大することです。自由に経済活動をすることができるため、才能ある者は富を築くことができます。その反面、生活に困窮する人が出てくることも考えられるのです。そのため、政府がセイフティーネット(生活保護など)を施し、誰であろうと必要最低限の生活を行うことができるようにする必要があります。
社会主義について
社会主義とは、平等で公平な社会を目指す思想や体制のことです。そのため、社会主義は共産主義と同じだと主張する人もいます。実際に、基本的な考え方は共産主義と変わりません。社会主義では、平等な社会を理想としており、共産主義と同じです。ただ、違いが最終的な目指す点です。
社会主義は計画経済によって、国が経済を管理することを目指しています。しかし、共産主義では、最終的には「政府は必要ない」との考え方があります。共産主義は無政府主義でもあり、この点が社会主義とは違うのです。また、社会主義は共産主義への過程の1つとの考えもあります。
共産主義という理想に近づくために、まずは社会主義に移行するとされているのです。
どの主義がベストなの?
共産主義・資本主義・社会主義について解説してきましたが、共産主義と社会主義は似ています。その一方で、資本主義だけは全く違う考え方です。そのため、資本主義の対義語として、共産主義や社会主義は使われることがあります。
そんな共産主義・資本主義・社会主義ですが、実はどれがベストなのかはわかっていないのが現実です。世界の主流は資本主義ですが、世界情勢をみていると資本主義がベストなのか疑問を持ちます。最近では、資本主義の限界がみえてきたとの意見もあるほどです。
いずれにしても、共産主義・資本主義・社会主義について正しく説明できるようになり、世間話のネタのひとつにしてみてください。