いま考えないと手遅れになる?ネットに夢見ること
- 2018/03/19
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今度はスシローで迷惑行為の話
数年前には、ツイッターでアホな呟きをする若者が増えて「馬鹿発見器」と揶揄されたことがありました。そして、店内での迷惑行為を動画や静止画でアップする連中が続出し、裁判沙汰になったこともありました。
最近は、この手の話をあまり聞かなくなったようなイメージがありましたが、今度は外国人のユーチューバーが、スシローで迷惑行為を行った事件が話題になっています。
この外国人ユーチューバー。回転スシのレーンが映画撮影用のレーンに見えたのでしょうか?アメリカのブランドGoProのカメラをレーンに載せて店内を撮影しちゃいました。当然というように、その映像をユーチューブにアップしています。
これに対し、スシローの運営会社である「あきんどスシロー」は素早く反応しています。
2018年3月10日付けの発表が公式ホームページに掲載されています。そこには、その映像はスシロー側が撮影したものではなく、撮影を許可したものでもないことや、撮影に対処できなかったことへのお詫び、消毒などを実施したこと、そして、法的措置について書かれています。
一般的に、この行為が業務妨害に該当する可能性は高いでしょう。スシロー側は、衛生面や他の顧客のプライバシー保護の観点を問題視しています。
やる側にしてみれば、軽い気持ちなのかもしれませんが、やっちゃいかんことの線引きができていないのは問題です。これは外国人ユーチューバーの仕業ですが、日本人も他人事とはいっていられません。
これが子どもの夢見る職業の実態か?
さて、ユーチューバーといえば、いまや人気職業の上位にランクインしており、子どもたちが将来なりたい職業としても人気だそうです。
なぜ、子どもに人気なのか?
オヤジがたきつけているのでしょうか。ユーチューバーの仕事といえば、人気になりそうな動画のネタを探し、再生を稼げる構成を考えることと、実際に撮影して動画をアップすることです。たったそれだけですが、継続するのは容易なことではないでしょう。
ただ、他人の目で見れば「楽して稼げるビジネスモデル」のように見えるのも確かです。動画をアップするだけで数千万円から数億円を稼ぐことも夢ではない。知名度なんてユーチューブ上だけの人間でもこれだけ稼げる!と誤解?してしまったら、夢の職業になるのも当然かも。
また、人気ユーチューバーになると、テレビ出演やコマーシャルでの露出も増えるため、さらに人気が上がります。
しかし、ユーチューブから得られる利益は、アドセンスの仕組みを使っているため、明日も稼げるかといえば、何の保証もありません。いろいろな意味で安定感とはほど遠いビジネスだといえるでしょう。なにより、明日には消えてなくなっている職業?かもしれないのです。
ちなみに、稼げない自称ユーチューバーは掃いて捨てようにも、掃き切れないほどいます。
毛色は多少違いますが、検索エンジンを相手にアフィリエイトを頑張っているオヤジが楽ではないことはよく知られています。この分野でも、企業、それもより大きな企業であることが求められているくらいです。
子どもの頃から、ユーチューバーのようなビジネスを夢見ているようでは、将来が不安です。ツイッターでバカなツイートをすることや、迷惑行為で動画を作ることとは別の話かもしれませんが、ネットの表面的な楽しさに影響を受けている点では違いはないでしょう。
仲間内で面白い奴といわれて芸人になったものの、「月収100円」というのと似ています。ただ、芸人の場合は、メディアの取り上げ方ひとつで売れる可能性があるだけマシかもしれません。その後の継続は本人にかかっているとはいえ、ユーチューブは一発屋が出る可能性が低いことを考えると、やはり芸人の方が…。不毛な議論。
いま、オヤジ世代が真剣に考えておかないと、この社会はどうなってしまうのかという不安が尽きません。もう少し大きくなれば現実がわかるようになるだろうという考えは、楽観的過ぎる可能性があります。オヤジは心して向き合いましょう。