子供の筋トレは是か非か 実体験をもとに解説します
- 2017/10/30
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「身長が伸びなくなる」は迷信?
筆者がウエイトトレーニングを初めて行ったのは12歳の頃でした。5kgの鉄アレイを2個手に入れた私はアームカールやサイドレイズ、スクワットを寝る前に汗びっしょりになりながら毎日毎日行いました。
その結果私の身長はどうなったかというと、現在182センチです。父親が175センチ、母親が165センチであったことを考えればそれなりにちゃんと伸びたと言えるのではないでしょうか。
巷では「子供が筋トレをすると身長が伸びなくなる」と考えられています。しかしこれは事実と反しているのです。
今回は、海外のデータを集めつつ、実際に子供やジュニアスポーツ選手にとって筋トレがとても重要であるという事を解説していきましょう。
トレーニングそのものの危険性は?
欧米のデータを集めてみても、子供やジュニア選手だからといって筋力トレーニング中のケガや事故のリスクが大人と比べて高いという結果にはなりませんでした。つまり筋トレそのものの安全性についてもあまり過敏になる必要はないということです。
もちろん、トレーニング中には子供から目を離さないようにすべきですが、適切な負荷と正しいフォームで体を動かす分には何も問題ありません。むしろオーバーワークに歯止めを掛ける意味で注意してあげるべきでしょう。
ジュニアスポーツでの有効性
技術レベルの習熟度が低いジュニアスポーツの場面では往々にしてフィジカルの力によって選手の優劣や試合結果が決まってしまいます。例えばサッカークラブにおいて同じ程度の技術レベルの選手が2人いた場合、監督やコーチは体格の大きな選手や筋力の強い選手をレギュラーに選ぶ可能性が高いのです。
スポーツ選手として成長するには高いレベルの試合で実戦経験を積むことが何よりも重要になります。体が大きい、筋力が強いというだけでそのチャンスは飛躍的に高まりますし、チャンスを与えられることによって技術レベルも向上するという相乗効果が得られるのです。
サッカー先進国ひしめく欧州では、10歳になるかならないかくらいからどの選手も熱心に筋力トレーニングに励んでいます。なぜなら、それが自分が高いステージへと進むために必要なことだと理解しているからです。
日本では大人も子供もフィジカルの力を軽視する人が多いのですが、だからこそチャンスがごろごろ転がっている状況だと言えるでしょう。
筋トレよりも栄養摂取に重点を
というわけで、思春期前のジュニアスポーツ選手にも、適切な管理、指導の下であれば筋トレは非常に有効であると言えます。
ただし、十代は筋肉だけではなく骨格や内臓器官、そして脳もぐんぐん成長している時期ですから、トレーニングに熱心になるあまり栄養摂取が疎かになってしまうと思わぬトラブルにも繋がりかねません。過剰な脂質には注意すべきですが、タンパク質やミネラル、ビタミン等可能な限りリアルフードからたくさん摂るように準備してあげましょう。決して、お金だけ渡してあとはコンビニでなんとかしろ、などという事があってはなりません。
子供の成長は1日1日が勝負です。過ぎ去った日は決して取り戻すことはできません。トレーニングと栄養の両面から大人は真剣に子供に接してあげましょう。