筋トレの向き不向き?遺伝子検査で分かる事とは
- 2016/10/04
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究極の自己診断それが遺伝子検査だ!
自分は一体どんな体質なんだろう。筋肉はつきやすいのかな?それともつきにくいのかしら・・・。筋トレ大好きっ子オヤジなら一度はこんな疑問を持ったことがあるんじゃないでしょうか。人間の持つポテンシャルは全て遺伝子に刻まれているとも言われています。遺伝子情報は年齢によって変化することはありませんから、改めてオヤジ世代となった今、自分が本当はどんな才能を持っていたのかを知ってみたいという欲求が芽生えてきても不思議ではありませんよね。
ここ数年、遺伝子検査に関するハードルはかなり下がっています。人間のいろいろな機能に関する遺伝子が発見され、比較的安価で個人が検査を利用することもできるようになっているのです。
例えば、ある検査会社が提供している遺伝子検査では、筋肉のタイプや運動時の疲労度の高まり具合、運動効率などについて、遺伝子的に向き、不向きを判定してくれるのです。
どんな結果が出るのか、ちょっと怖いけど受けてみたくありませんか?
筋肉遺伝子で分かること
ではもうちょっと詳しく遺伝子検査の内容をご説明しましょう。筋肉や運動機能に関連するのは以下の3つのポイントになります。
一つ目は「アクニチンタイプ」これはR/R型(1型)・R/X型(2型)・X/X型(3型)に分かれていて、それぞれアクニチンの量の大小で判別されます。一般的に筋肥大しやすく瞬発力に優れているのが白筋の多いR/R型(1型)で、逆にマラソン選手などに多い持久系のタイプがX/X型(3型)になります。R/X型(2型)はバランス派で人数的にも一番多いタイプとなります。
二つ目は「ACEタンパク質」です。ACEタンパク質は血管を収縮させる能力に関連しています。I/I型(1型)は血管を拡張させる力が強く、疲れを感じにくいタイプ。D/D型(3型)は逆に血管を収縮させる力が強く瞬発力を発揮しやすいタイプ。そしてI/D型(2型)はバランス型となっています。
三つ目は「PPARGC1A」で、これはミトコンドリアの機能に関連しています。このPPARGC1Aも三種類のタイプに分かれていて、G/G型(1型)はエネルギー産生量が高く、G/S型(2型)は中間、S/S型(3型)はエネルギー産生が低いタイプとなっています。
現在のところ、筋肉に関連する遺伝子情報としては上記3つが一般的となっています。もちろん今後の研究によって更にいろいろな遺伝子が解明されていくことは間違いありません。
遺伝子結果が100%全てではない!
もしあなたが遺伝子検査を受けてみて、結果が望んでいたものとはかけ離れていたとしましょう。例えば上記の検査項目で、アクニチンがX/X型(3型)だったとします。あなたが筋肉を大きく肥大させたいと毎日筋トレを頑張っている最中であれば、これはやはりショックを受けてしまいますよね。
ですが、筋トレを止める事も筋肥大を諦める必要もありません。遺伝子検査で分かる筋肉のタイプはあなたの一面を表しているに過ぎないのです。例えば同じくアクニチンがR/R型(1型)だったとしてもそれだけで筋肉増強が確約されているわけではありません。筋肉を増やすには、例えば胃の大きさや腸の吸収力、脳内物質の分泌状況によるトレーニング中のモチベーションの確保など、筋肉そのもの以外の要素もかなり大きいのです。
筋肉遺伝子の検査を受けることの意味は、自分にとって最適なトレーニング方法を見つけるためのヒントになる、という事です。白筋が多い人であれば高重量低回数のトレーニングを行うべきですし、遅筋が多い人はレップ数を増やし代謝性の負荷を高めるトレーニングをした方がサイズが大きくなりやすいのです。
筋トレは自分との戦いです。昨日よりも今日、今日よりも明日。少しずつ少しずつ成長し続けることが大切なのです。過去の自分を超え続けるために、遺伝子検査を利用してみるのも一つの手ですよ!