年ごろの娘は、なぜオヤジのニオイを嫌うのか?悩んでませんか?
- 2019/04/04
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突然投げつけられる、心無い言葉
同じ洗濯機で洗うな!とか、父親が入った後の風呂には入りたくない!とか。思春期の女の子は突然、自身の目や耳を疑うほどの行動を取り、世のお父さんたちを悲しませるといいますね。中でも彼女たちが嫌うのはニオイ、ある日突然どうしようもなく嫌いになると、私、アントニオ犬助の身近な女性も証言していました。
そこで、世のお父さんたちがあわてて始めるのがニオイ対策。一日一回、夜だけだった入浴を、出勤前も加えて一日二回に増やしたり、汗ふき取り用のシートを携帯するようになったり、ヘアトニックを使うようになったりと、涙ぐましい努力をするのです。
いったいどうしたんだ?小さかったころはキスもしてくれたし、パパと結婚するともいってくれていたじゃないか!……こんなことを思いながら。
父親のニオイがいやになるのは、HLAが原因
しかし、そんなニオイ対策の努力は無駄であるという話を聞きました。なぜなら思春期の女の子が父親のニオイを嫌うのは悪臭が原因だからでなく「HLA」が原因だというのです。
HLAとは白血球で発見された型のこと。赤血球の型(A、B、O、AB)とは異なり、HLAは実に多岐に及び、人間の免疫と深い関わりを持っているといいますが、以前ドラマでも取り上げられたことがありましたから、ご存知の方も多いでしょう。こんなHLA型の一致が重要になるのが臓器移植。型が一致していないと、せっかく移植した臓器を異物と認識、免疫が排除してしまうのです。
一方で型が一致していないことが重要になるのは、子孫を残すケース。HLAは人間の免疫と深い関わりを持っており、型とかかりやすい病気には深い関係が見られます。つまり、同じ型のHLAを持っている者同士が子孫を残すと、限られた病気に対してしか免疫を持たなくなってしまう可能性があるのです。それならば、離れた型のHLAを持つものが子どもを作ったほうが、幅広い病気に対して免疫を持つということになります。
そのニオイは白血球から湧き上がってくる?!
ならば、相手のHLAをどうやって知るのか?というと、驚くべきことに女性はニオイで嗅ぎ分けるというのです。異なるHLAの型を持っている男性のニオイにひかれ、同じHLAの型を持っている男性のニオイを不快なものとして感じてしまう。
つまり世のお父さんたちのニオイが、思春期の娘に嫌われるのは、彼女たちの本能が同じHLAを持つ相手だと警告していることから起こること。HLAが出しているニオイなのですからいくら涙ぐましい対策をおこなっていても、それは白血球レベルから湧き上がってくるもの。それが本能で嫌われてしまうのですから、どうしようもないということです。
ニオイ対策は決して無駄ではないかもしれない
一方で、自身のニオイ対策に余念がないお父さんにとって、朗報ともいえる研究結果もあります。それは女性がひかれるのは、確かにHLAの型が異なる人が発するニオイだけれど、それは性的な側面においてだけというもの。安心感をおぼえるのは、むしろ同じ型のHLAを持つ相手のニオイだというのです。
つまりニオイ対策をおこなえば思春期の女の子から、ひょっとするとニオイで嫌われることはなくなるかもしれない。お父さんセクシー♪と思われることはないものの、お父さんといると安心すると思われる可能性はあるということ。やはり、ニオイ対策は手が抜けないということです。
しかし、ここまで書いて残る疑問が2つほど。日本人によく見られるタイプは4つという具合に、同一民族のHLAの型はある程度似通っています。離れたHLAの型を求めるのが女性の本能ならば、なぜ日本人は日本人との間で子孫を残す人が大半、他の民族で見ても同一民族で子孫を残す人が多いのでしょうか?例えばニューヨークは他民族が暮らす都市として知られていますが、人呼んで「人種のサラダボール」。異民族と交わるケースは少ないとされていますよね。まあHLAの型など人にひかれる様々な因子の一つ、といわれてしまえば、そこまでなのですが。