白米を食べると39秒寿命が縮まる? 損失余命という考え方
- 2017/08/04
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損失余命
皆さん、損失余命って言葉を聞いたことがありますか? 私たちは生活の中で直ちに体に悪影響は及ぼさないけれど、継続することでダメージのように体に悪影響が溜まっていくという状況には、実はしばしば遭遇しています。代表的なものはタバコあたりでしょうか。
では、そういった行為なり環境なりに身を置く事で具体的に私たちの寿命がどれくらい悪影響を受けているのか、を寿命という言葉を使って評したのが「損失寿命」という考え方です。この考え方でタバコを喫った場合に例えてみますと、一本あたり12分ほどの寿命が失われるのだそうです。この数字、毎日1箱(20本)煙草を喫う人は1年間で60日分の寿命を失っている計算になります。怖いですね。
食品別損失寿命
では、食品別に見ていくと損失寿命はどうなっているのでしょう。怖いもの見たさで主なものをあげていきます。
・コーヒー:20秒
・ソーセージ:25秒
・白米:39秒
・ひじきの煮物:58分
・軟水1L:59秒
えっ、ちょっと待って! 白米って何よ、って思いませんでしたか。ただし、ご安心ください。調査結果をよくよく読み込んでいくと、白米には土中のヒ素を吸い上げる傾向があるから、との事でして、白米が主食の日本においては流通米は厳密な検査体制が敷かれているため問題はないようです。
ところが、「ああ、そうなんだ。よかったー」と思ったのもつかの間、もう一つ、我々日本人には見逃せない食べ物が載っていますね。しかも結構、損失寿命がすごい……。
ひじきには無機ヒ素が
2004年7月に英国食品規格庁よりひじきは無機ヒ素を含み、健康を害するため食べない方がよいとの発表をしました。日本の農林水産省もこの発表を受けて、スーパーなどで販売されているひじきを調査、含まれている無機ヒ素を調理方法によって減少させることはできないか、調査したというのですから、どうやら無機ヒ素が本当に含まれている事は認めざるを得ないようですね。
ヒ素は水溶性
でも安心してください。こういった調査の結果、水溶性である無機ヒ素は水戻したり茹で戻したりすることで50~90%は減少させることが可能と判明しました。ただし、戻し汁を出汁が出ているという理由で使用しないでくださいね。その出汁=無機ヒ素入りの水なわけですから。
以上、参考にしていただけましたら幸いです。