まとめ食べと分食。ダイエットに有効なのはどっち?!
- 2017/06/10
- ボディメイク
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小分け派・まとめ派それぞれに言い分はある!
ダイエットを行う場合、食事に関してはとにかく「総摂取カロリー」が最も重要であるのは間違いありません。一日の摂取カロリーが消費カロリーよりも下回っている事が、体脂肪を減らすための絶対条件であり最低条件なのです。
では、同じカロリーでも食べ方によって違いはあるのでしょうか。例えば一日に1回しか食べないという人は、体脂肪が燃える時間をなるべく長く確保することでより効率よく痩せるのだと豪語しますし、一日に5回、6回と小分けにする人は、血中の栄養素が過多になるタイミングを無くすことで体脂肪が増える機会を減らすのだと言い張ります。人それぞれ、やり方の好みはあるかと思いますが、まとめ食い派と小分け食い派を実際に比較した実験結果が存在しましたのでご紹介したいと思います。
実験では、まとめ食い派と小分け食い派の優劣だけでなく、「同じカロリーでも食べる内容によって体重の減り方が違う」ということも明らかとなりました。
実際に実験が行われた結果は…?
実験にはやや太り気味の中年の男女複数人が参加しました。このデブ中年達を
①1日3回の食事(低タンパク質量)
②1日3回の食事(高タンパク質量)
③1日6回の食事(高タンパク質量)
の三つの群に分けて約2ヶ月間のダイエット生活をしてもらったのです。その結果、体脂肪の減少率は①のグループと較べて③のグループの方が2倍以上も減っていました。また②のグループは③グループよりは体脂肪の減少が小さかったもののやはり①よりは体脂肪が減っていたのです。
つまり、食事の回数を小分けにした方がまとめ食いをするよりも痩せやすく、また、全体のカロリーに占めるタンパク質の割合を増やすことで更に体脂肪の減少を進めることができるということが分かったのです。
鍵はやっぱり高タンパク!
興味深いことに、③の6回の高タンパク質な食事をしたグループは安静時の基礎代謝量がカロリーカットをしているにも関わらず実験前よりも増えていたのです。一般的にダイエット中は基礎代謝が落ちる傾向にありますからこれは驚くべきことです。
また、別名「痩せホルモン」とも呼ばれるレプチンというホルモンの分泌量も③のグループでは増加していたそうです。レプチンの分泌量が多いと良い意味で「エネルギーが無駄遣い」されるので体脂肪が減少しやすくなるのです。
高タンパクな食事というのは実際にどのくらいの割合だったかというと、実験ではトータルカロリーの40%に設定されていました。タンパク質=40%、脂質=30%、炭水化物=30%です。一般的な日本人の食生活では、タンパク質=15%、脂質=35%、炭水化物=50%となりますから、我々は普段何も考えずに食事を摂っていると相当、炭水化物過多な生活となっていることがわかります。
高タンパク質な食生活をおくる場合、気をつけなくてはならないのが「脂質」です。肉も皮をはいだ鶏胸肉や鶏もも肉、ササミ、豚のヒレ肉やもも肉、輸入牛のもも肉などであればいいのですが、豚バラやカルビばかり食べていると「高タンパク質食」ではなく「高脂質食」となってしまいますから気をつけましょう。そして、いわゆる「普通の栄養士」の言う、「お米と野菜をたくさん食べてバランスの良い食事」などという間違った知識に振り回されないようにしましょう。