ただのエロジジイが描いた絵、エロを追求するとは!!
- 2017/03/01
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ウイーン土産がエロすぎるわけ
あれはウィーンのお土産だったのでしょうか? 一枚のスカーフを頂いたのです。
もちろん、スカーフですから、オヤジが身にまとうものではなくて、妻用ということで非常にありがたく頂戴したのですが、そのデザインがいけません。
もうね、全面キンキラキンの装飾です。
どこかで見た模様だなと思ったらクリムト(Gustav Klimt)の代表作「接吻」の有名な黄金の装飾部をモチーフとしたものでした。
そして、これはいけないなと思ったのです。
「いやー派手すぎてダメですわ」ではなくて「これは、エロすぎてダメですわ」と。
そして、色んな事を思い出したのです。
あれは、中学生の頃……
クリムトの絵に出会ったのは、確か中学生の頃。
何となく手にした美術雑誌でした。
美しい女性と、華美な装飾……確かに目を引くものではありましたが、それらの作品よりも中学生の心を掴んだのが、同時代である19世紀の末にウィーンで活躍していた画家、エゴン・シーレ。
何となくささくれだった人物表現が、まるで人間の内面を表しているかのようで、魅力を感じたもの、クリムトについてはほぼスルーでした。
脱童貞がクリムトの真意を知る切っ掛けに
さて、その後もクリムトの絵を目にする機会があったのですが、その真意に気がついたのは童貞を卒業して以降。
「あれ? これらの絵はエロくないか?」
特徴的な金色の装飾に目を奪われがちですが、よく見ると描かれた美しい女性の目は固く閉じられ、口は半開きだったりする……これって、エクスタシーそのものじゃん。
例えば、代表作である「ダナエ」を見てみましょう。
ギリシャ神話から着想を得たというその絵は、黄金の滝のような流れを抱きしめるヌードの女性が描かれているのです。
少し調べてみると、これは黄金の雨に姿を変えたゼウスとの交接シーン……その後、彼女はペルセウスを身ごもるのですが、まあ「本番」の絵な訳ですよ。
クリムトの絵から感じられる、オトナの感覚
彼の特徴的な、黄金の装飾は性的絶頂感の暗喩だったとか、その装飾の下には女性器が丹念に描かれているとか、15人のモデルと同時に同棲していたとか、当然のように全てと愛人関係にあったとか、自身を男性器にもしたイラストが残されているとか……。
まあ、エロジジイなわけですよ、クリムトって。
残されている肖像写真を見ても、ただの薄らハゲなのですが、まあモテモテだったんでしょう、絶倫だったんでしょう、そんな匂いが彼の作品からはビンビンに感じられる。
これは童貞には絶対にわからない、感覚です。
エロすらも突き詰めると156億円になるのだ
クリムトの絵を観ていて思い出されるのは、村上隆氏の言葉、
「自己の内面にある表現したいものを突き詰める行為を丹念におこなえば、芸術作品として昇華される」……うろ覚えですから、間違っているかもしれません……というものです。
恐らく、誰よりもエロかったクリムトは、自身のエロを突き詰めた結果、数々の名作を生み出したに違いありません。
2006年にオークションに掛かった彼の作品、「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」は156億円で落札されて話題になりましたが、ただのハゲオヤジのエロジジイの仕事がこれですよ。
……まあ、何でも突き詰めるた結果ということでしょう。
さあ、我々オヤジのエロ心にはそこまでの価値はあるのか? いやいや、突き詰めれば、ひょっとすると、やっぱりそれはないな。