大相撲で横綱・大関・関脇・小結の昇格降格条件知っていますか?

  • 2019/01/16
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一月場所の注目は、三役へと昇進した力士たち

一月場所の注目は、三役へと昇進した力士たち
年が明けたと思ったら、もう初場所。
今年も13日から、大相撲「一月場所」が両国国技館で開催されますが、前売りチケットは早々に完売、相変わらず高い相撲人気がうかがえるのです。
注目は十一月場所で初優勝、新関脇へと昇進した貴景勝関や関脇、小結へとそれぞれ再昇進した玉鷲関、妙義龍関。昨年末発表の新番付で三役に昇進し、勢いに乗る力士たちなのですが、わかりにくいのは昇進の条件。

優勝した貴景勝関が昇進したことは当然と思えるのですが、玉鷲関や妙義龍関を見れば優勝しなくても昇進できる様子。それではどの様な条件を満たせば、小結、関脇、大関、横綱へと昇進していくことができるのでしょうか。また、逆に降格してしまう条件とは何でしょうか。

 

昇進の目安をくつがえした、逸ノ城関

相撲の昇進の絶対条件は勝ち越すということ、どんな場合でもこの基本は変わりません。
しかし役職の昇降については、条件がはっきりと定められているわけではなく、一応の目安があるのみ。時代や役職在位者の数により常々変化しています。

現在、小結への昇進の目安とされているのは「前頭の最高位で勝ち越す」というもの。
小結となった妙義龍関も十一月場所では東前頭筆頭、8勝7敗と勝ち越して小結へと再昇進しました。

また小結から関脇への昇進の目安は「小結の地位で11勝以上」というもの。
今回、新関脇へ昇進した貴景勝関。十一月場所の成績は13勝2敗、優勝までしてしまいましたから、文句なしでの昇進です。

しかし目安に寄らないケースもあるもので、記憶に新しいのは2014年の逸ノ城関。
というのも彼の場合は、成績が規格外。新入幕後わずか3場所で十両優勝、その後も2場所連続で13勝2敗と大きく勝ち越すという成績を収めた彼は、東前頭10枚目から小結を飛び越えて関脇へと昇進を果たしました。

こんな特例で昇進することもあれば、同じく特例で昇進できないケースもあるもの。
小結の定員が決まっているわけではないのですが、人数が多すぎるという理由で昇進を阻まれたりすることもある。実力だけでなく、多分に「運」も関わってくるのが大相撲の昇進なのです。

 

大関までは目安しかないが、横綱昇進には内規がある

大関への昇進条件についても、同様に明文化はされていません。
「3場所連続で三役を務め、期間中の勝ち星が33以上」という目安はあるのですが、現大関の栃ノ心関のように前頭、関脇、関脇と進んで大関に昇進するというケースもあるもの。もっとも栃ノ心関は、前頭で殊勲賞と技能賞のダブル受賞、3場所の合計で37勝という傑出した実績を上げていますから、目安に沿っていなくてもクレームが付くことはありませんでした。また大関への昇進は、目安に加えて「臨時理事会」での承認が必要となっています。

一方で昇進基準が、横綱審議委員会の「内規」という形で定められているのが横綱。
「大関で2場所連続優勝に準ずる成績」を収めなければならないとされており、平成の時代に入ってからの横綱は、実際に2場所連続優勝をしてからの昇進となっています。

 

陥落条件がないのも、横綱という役職

大きく勝ち越せば大きく昇進し役職が上がる一方で、負け越せば降格するのは同じなのですが、昇進と同様、明確な条件はありません。

しかし、大関の場合は「2場所連続負け越し」という目安があるもの。
1場所負け越した場合はカド番大関となり、カド番で負け越せば関脇へと降格してしまいます。しかしカド番から陥落した次の場所で10勝以上をあげると、すぐに大関に返り咲けるという特例ももうけられています。

一方で三役と違って陥落することがないのは横綱。
とはいえ、横綱にも関わらず不甲斐ない成績を収め続けると、横綱の地位にありながらも審議委員会からプレッシャーがかけられる。
プレッシャーには厳しい順に「引退勧告」「注意」「激励」があり、一月場所で東の横綱となった引退した稀勢の里関は、審議委員会から場所前に激励の決議を受けてしまいました。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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