経済力の観点から見直してみたいフィギュアスケート選手
- 2018/12/31
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フィギアスケートは今や日本を代表する競技
この約10年間で荒川静香から浅田真央、そして直近の紀平梨花、男子も羽生結弦と世界を制する選手が続々と登場しているのが日本のフィギアスケート界です。
今ではすっかり日本の得意競技にランクアップされているフィギアスケートですが、だからと誰もが気軽に取り組めるものではありません。
それはつまりお金にあります。
このことは考えてみればある程度は想像もできますが、明らかにしてみれば想像を遥かに超えるお金が要求される競技なのです。
紀平梨花の登場で一躍、脚光を浴びているフィギアスケーターになりたいと自分の子供が言い始めたらどうしますか。
「夢を現実に」などと生半可な返事をして期待を持たせていいものか、考えどころでしょう。
そんな心配を一気に吹き飛ばせるだけの必要経費、一体、どこにどれだけかかるのかを具体的に示してみます。
そして上記のような有名選手を取り巻くお金の環境はどうであって、どうクリアしてきたのかもわかれば、また評価の価値も見直したりすることにもなるかもしれません。
世界を目指すとした場合の必要経費
仮に本格的にメダリストを目指した場合の1年間にかかる資金の目安は以下のようになります。
・用具代:20万円(靴10万円、エッジ10万円)
・レッスン代:240万円(月20万円)
これに練習場が遠ければ別途、交通費も負担になります。
大会に出るようになると、そのために以下のような経費が追加されます。
・衣装:10万円
・振り付け代:10万円
・クラブ登録代:50万円
以上、合わせて年330万円+交通費です。
小学校の6年間、続けたとすればざっと2,000万円が吹き飛んでしまうのです。
概ねのケースでは、この辺で自分の才能に見切りを付けるのが正解となるのではないでしょうか。
そうでなければ中学校でもさらにえ経費が追加されるのです。
なまじっか才能があると、専属コーチを付けたり海外遠征まで出かけたり、レッスンもバレエなどを追加したくもなるでしょう。
夢も結構ですが、一般人には手の引きどころも押さえておきたいものです。
これではもしも「フィギアスケート選手を志す」などと言われても、とりあえず他の習い事レベルでレッスンに行かせて様子を見て終わりにするのも賢明と言えそうです。
それだけでもフィギアスケートを通じて得られるものも多いはずです。
有名選手の事例
大会で優秀な成績を残せるまでになれれば、スポンサーが付いたり協会から強化費が支給されたりもしますので期待もかけられますがそこまでが大変なのです。
有名選手も無名時代の苦労を積み重ねてのものだったことも見てとれます。
また、いかに周囲の人の協力が欠かせない競技なのかも感じられるものです。
・羽生結弦の環境
父は中学校の先生ですから、収入は一般のサラリーマンレベルと言えます。
自宅も賃貸で毎月の出費も負担だったようです。
そこで一家そろって生活は切り詰めていくしかなく、派手な衣装も全て手作りだったらしいのです。
姉がいたのですが、アルバイトをしてフィギアスケート資金に充てたとされています。
その他、携帯電話を持たないなど一般人には考えられないほどのあらゆる節約生活をしていたのです。
・荒川静香の環境
父は普通のサラリーマンでしたので、不足する資金は親戚などからの借金で賄っていたようです。
自身も学生時代はアルバイトは欠かせなかったらしいです。
衣装も羽生選手と同様に手作りで対応していたようです。
自身が語ったところによれば、結局、自分には約2億円がかかったそうです。
・比較的恵まれた選手の事例
オリンピックで入賞を果たした選手には、それらしい環境に恵まれたと言える選手もいます。
村主章枝は、父がパイロット、母がキャビンアテンダントだったそうです。
小塚崇彦は、親がスケートクラブを経営している元フィギュアスケート選手だったのです。