Jリーガーは、ほぼ若者時代でしか食えないのか
- 2018/12/07
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Jリーガーの現役期間は短い
スポーツ選手は種目によって稼働年齢に開きがあります。
野球ですとざっと40歳くらいの印象がありますが、これは知られた選手の引退年齢に近いものがあります。
実際には、プロ野球界に入ったにも関わらず目が出ずに辞めてしまう選手が多いため30歳にも満たないようです。
もっと早いのがJリーガーで、35歳くらいが限界のようですが、実際の平均引退年齢はなんと25歳らしいのです。
やはり早々に身を引く決心をするケースが多いためか、平均にすると短命になっています。
むしろこれだけ早いからこそ、第2の人生も立てやすいのかもしれません。
Jリーガーの平均年収
Jリーグ発足当時は、Jリーガーと言えば華やかなもので高級車を乗り回している選手も当たり前にいたようなイメージがあります。
それからJ1だけでなくJ2、J3と誕生してその平均年収は下がりました。
Jリーグには選手の年俸に制限が設けられています。
J1では年俸の制限のかからないA契約の選手が15名~25名となっていますが、J2では5名~25名となっています。
J1の選手であれば、平均年俸はざっくり2,000万円と言われてます。
これも一部の選手の高年俸が押し上げているだけで、ほとんどの選手は及ばない金額になっているのです。
A契約でなければ年俸480万円以下のB契約以下の選手となり、これでは一般的な20代サラリーマンの年収と大差はありません。
J3になると、アルバイト、フリーターのレベルにまで落ち込んでしまいます。
空き時間こそありますので、実際にサッカーとはまるで関係ない副業をしなければ生活が維持できない選手ばかりで成り立っているとさえ言われてます。
Jリーグのチーム数が増え3部まで広がりJリーガーへの道が身近になるほどに、ひと時の達成感は得られながらもますます引退してからの道が難しくなっているのです。
気になるセカンドキャリア
しかしまだ20代だとしても、一般サラリーマンになるのにJリーガーのキャリアは評価に値しません。
強いて言えば、ちょっと知られたことのある選手だと営業などがしやすくなったりでしょうか。
経験自体を真っ直ぐに生かせる道となれば、やはり監督、コーチ、スタッフなどでしかありませんが、何せ需要が少な過ぎます。
少年サッカーのスクールコーチなどでしたら割と需要もありますが、それでも安い賃金での短期的なアルバイトが中心になってしまうのです。
・サッカーにこだわっては限界がある
サッカー界でJリーガーとしてのセカンドキャリアを受け入れるキャパシティは小さなものなのです。
ですがサッカーから目線を外してみれば、経済界で受け入れてくれる可能性は無限に存在します。
中には、元Jリーガーが実業家になって大成功をしている例も何人かはいるようです。
大成功とまではいかずとも、サラリーマン並みに生活が成り立てば一応の成功例と言えるでしょう。
日本の現状
多くの子供が夢見るJリーガーになれたとしても、やはりごく一部のトップ選手になれそうにないと判断したら、早目に道を改めるのが賢明なのかもしれません。
25歳くらいでしたら社会では第2新卒くらいの年齢ですので、十分とまでは言えませんが、まだまだ門戸は開かれているのです。
ですが好きなサッカーでプロになれたからと、セカンドキャリアも好きなことでプロになろうと思ったら、今度はそうは行かないと思っておいた方が良いです。
Jリーガーとしての短いキャリアは、社会人としてはブランク期間として扱われるのが妥当な線かと思われます。
およそスタートの遅れたハンディを背負って、社会人デビューをするものと心しておくしかないのが現状なのです。
国も労働者の確保問題を抱える中でサッカーに限らずプロスポーツ選手のセカンドキャリアについてのアフターケアにも取り組むべきなのでしょう。
今はまだまだそこまで手が回っていないようですが、選手の強化策ばかりが先行するべきでもないのではないでしょうか。