フィギュアの転倒は大量失点につながるものだった
- 2018/11/11
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フィギュアの転倒はマイナス1点というけれど
いよいよウインタースポーツシーズン到来。フィギュアスケートファンは、目下のグランプリシリーズを楽しみながら、グランプリファイナルへと期待を膨らませていることでしょう。
フィギュアスケートといえば、一撃で大きな得点を得られる難易度の高いジャンプが目玉です。女子なら誰でもできるわけではない「トリプルアクセル」が、男子なら4回転の各ジャンプが見所となります。
トリプルアクセルは浅田選手の得意技でしたが、男子でも転倒することが珍しくない難しい3回転半ジャンプ。男子の4回転も含め、転倒することはそれほど特別なものではありません。
実況中継を見ているオヤジにとって、ジャンプの着地に失敗して転倒すると、マイナス1点の転倒ポイントがつくことは周知のことといえます。そして、演技としての失敗でもあるわけで、見映えも悪くなり、余分にいくらかマイナスになるであろうことも想像に難くないでしょう。
とはいえ、難易度の高いジャンプでの転倒なのだから、ランクの低いジャンプを成功させるよりも高得点だろうと思っているオヤジもいるようです。難しい構成で基礎点も高いため当然ですね。
ところが、ジャンプの転倒はそれだけで5点の損になるという事実があったのです!
まず、転倒の事実で1点マイナスですが、技術点でも出来映えの部分で4点マイナスになるのが普通のようです。
それなら、初めからマイナス5点といわれた方がわかりやすいですけどね。いずれにしても、転倒すれば5点も減ってしまうなら、少し難易度を落としたジャンプをしっかりと決めた方がよいかもしれません。(選手は5点損することくらい知っていますが)
なにしろ、ジャンプでの転倒は、それだけでなくその後の演技に悪影響を与えることもあるわけです。失敗をカバーすべく無理をすることもあるでしょう。その結果、さらに酷い状況になってしまう可能性もあります。
見ているオヤジとしては、転倒が思いのほか大きな減点材料であることを念頭に楽しみたいものです。
頻繁にルールが変わるからややこしい?
さて、フィギュアスケートにもルール変更があります。ウインタースポーツではスキージャンプが、その他では柔道が、日本の活躍を阻止するためにルール変更されているというのは、昔からよくいわれていることです。真偽のほどは定かではないというよりも、公式にそのとおりですというわけがありません。
これは、フィギュアスケートでもいわれており、かつて浅田選手が強すぎるということで、ジャンプでは得点が伸びないように変更されたなどといわれたものです。
今シーズンは、男子のフリーが4分半から4分に短縮され、ジャンプも8本から7本に減りました。そして、なによりも注目すべき点は、高難易度のジャンプの点がより低くなっているということです。
難しいジャンプで転倒するよりも、難易度を下げたジャンプで成功した方がよいと感じるのは、このルール変更と無関係ではないでしょう。以前なら、基礎点の高さがあったため、多少の減点でもそこまで悲惨な点数にはならなかったのかもしれません。
もっとも、ひとつの転倒だけで難易度の高いジャンプが損というわけではなく、あくまでも演技全体に及ぼす悪影響を考慮した場合といえそうです。
現在は、テレビ中継で暫定の技術点がリアルタイムで表示されるようになっています。そのため、難しいジャンプで転倒したときの減点の大きさが嫌というほど目に付くのです。そして、それが引き金となってやさしいジャンプまで失敗し、マイナス表示が連発されるようになると、簡単な構成の方がよかったのにと思わざるを得なくなるという仕組み。
これって、結局はリアルタイム表示による「印象」でしかないのかもしれません。そんな細かいことは気にしないで、飛んだ!転んだ!と楽しむのもよいですが、採点の行方を気にしつつ見るのも楽しみ方のひとつです。