スポーツにおける出場資格の偽装は駄目!絶対
- 2018/10/21
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韓国のパラ柔道偽装疑惑
普通のオヤジには「意味はわかるけど意味がわからない」という謎だらけの話ですが、お隣の韓国では、パラ柔道に健常者が多数出場してメダルラッシュの好成績を収めたという疑惑が持ち上がっています。問題となったのは、アジアパラ競技大会の視覚障害者柔道。
簡単にいえば、視覚障害のある選手として出場したにもかかわらず、実は視力に何の問題もなかった!というものです。
たとえば、視力1.2なんてかわいいもの?で、1.5の視力を持つ選手もいたとか。なにより、自動車の運転免許を持っており、実際に運転しているところを記者に直撃された選手もいるという大胆極まりない話である点に驚きます。
また、男子選手の中には兵役の対象者もいるとのことで、どう見ても「パラ」の対象ではないようです。
報道された内容では、とくに悪びれる様子もなかったようですが、当たり前の光景になっているのでしょうか。こうした不正が行われる背景には、メダルに出される報奨金に加え、年金の魅力もあるようです。さらに、韓国では男子選手の場合、金メダルで兵役免除という話がよく出てきます。もっとも、「パラ」であれば、そもそも兵役の対象ではないという…。
このアジアパラ競技大会の視覚障害者柔道では、矯正視力0.1以下であることが条件となっています。裸眼視力0.1ならともかく、矯正視力で0.1といえば、裸眼ならもっと低い数値のはず。いや、0.1そのものが自動車の運転を拒否される数値ですね。当然、この数値だと韓国でも免許は取れず運転できません。
この大会、先のアジア大会に引き続きインドネシアのジャカルタで行われたわけですが、半数のも選手に疑惑が持ち上がったとは、参加した他の42ヶ国・地域、開催国であるインドネシアに失礼な話です。
偽装出場が可能となるわけ
我々オヤジの視力がどのくらいあるかについては、一般的に自己申告によっています。その辺の視力検査では、どこまで見えるかを追求するため、見えているのに見えていないと申告してもバレマセン。見えないものを見えるというには、感で当てるしかないですが、見えているものを見えないというのは「口先だけ」ですみます。
運転免許の件で韓国選手を擁護するとすれば、はっきり見えているわけではないものの、これかな?と思って答えたら見事に的中して実際の視力より上に判定された可能性はあります。その結果、運転免許を得たとすれば、危険なことではあるものの、制度的にないとはいえないと考えられます。
とはいえ、1人や2人ならともかく、みんなまとめて運よく的中というのは無理があるでしょう。
ところで、この大会は国際大会であり、医師によるチェックも行われています。それをクリアしたということは、実際に視覚障害があるということになります。しかし、不正が行われたとすれば、医師も関与しているのかという話になります。
では、スポーツにおける出場資格の偽装は簡単にできるものなのかといえば、この件だけでそう断定することはできません。今回は視力という外部から見えない部分であることが「盲点」だったといえるでしょう。
いずれにしても、できないことをできると偽装するのは難しいですが、できることをできないと偽るのは容易です。
出場資格の偽装といえば、2000年のシドニーパラリンピックで行われた知的障害者バスケットボールが有名です。なんと、スペインチームはほとんど健常者チームだったといい、当然のように金メダルを獲得しています。しかし、事件発覚によりメダルは剥奪。
他の国のチームは、スペインと対戦したチームはもちろんのこと、直接対戦していなくても、スペインと当たったチームの結果で対戦相手が決まるなどの影響を受けたわけです。
これって、準優勝からの繰り上げ金メダルとなったチーム以外は「ふざけんな!」です。まともなら、早々に負けたチームが金だった可能性もあるわけで。
2020年の東京パラリンピックでは、偽装のない正々堂々とした戦いを堪能したいものです。