プロ野球球団のチーム名の由来って面白いんです!
- 2018/09/05
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阪神・マートンが「?」となった、チーム名とは
三冠王、ランディ・バース氏の例を出すまでもなく、阪神タイガースの浮沈の鍵を握っているのは外国人選手なのですが、まだ記憶に新しい「優良ガイジン」といえばマット・マートン選手。
彼はプレイだけでなく日常生活でも日本に適応し、USJや牛丼を愛する様になったガイジンとしても知られています。しかし、そんなマートン選手も来日当初は、様々な点で日本に驚かされたといいますが、中でも違和感が大きかったのが「広島東洋カープ」という球団名。
カープ(CARP)といえば、アメリカではアジア産の外来種、固有の生態系を荒らすということで嫌われまくっている魚。例えるならブラックバスのような存在です。
そんな球団名、カープの由来は広島城が「鯉城」というニックネームを持っていたことや、市内を流れる太田川に鯉が多かったことによります。
球団結成当初は、世界平和を祈願するという意味を込めて「ピジョン」というアイデアもあったといいますね。
チーム名が弱そうな鳥の名前に由来する理由
「ピジョン、確かに平和の象徴だけれど弱そう。球団名には向いてない」
そう思ったあなた、セ・リーグには実際に、弱そうな鳥由来の名称を持つ球団があることを忘れてはいませんか?それは「東京ヤクルトスワローズ」、スワロー(swallow)=ツバメは飛行スピードこそ速いイメージはあるものの、ホークスやイーグルスとくらべると非力さを感じてしまいます。
そんなスワローズという球団名の由来は旧国鉄の特急名「つばめ」から。
1951年に国鉄が球団を持つにあたって自社の象徴であり、スピードがイメージされ、益鳥として人々に愛されるツバメをチーム名にしたから。
そんな「国鉄スワローズ」がヤクルトのルーツ、だからヤクルトスワローズ。
動詞のswallowは「飲む」という意味、「ヤクルトを飲もう」ということでスワローズというのは俗説でしかありません。
そういえば、あの動物って家畜だぞ?
そういえば、うっかりしていると間違いがちな球団名もあります。
それは「オリックス・バファローズ」、パソコンの周辺機器で知られているメーカーは「バッファロー」、オリックスは「バファロー」……間違いやすいですね。
そしてこのバファロー(buffalo)、「猛牛軍団」と呼ばれることも多いのですが、元はといえば「水牛」の意味。東南アジアの国々で家畜化されている水牛と猛牛では、ずいぶんイメージにへだたりがあります。水牛のイメージって、のどかな感じだし。
にも関わらず、球団名に水牛と名付けたのは、アメリカ大陸に生息する野生の牛「バイソン」をアメリカン・バファローと呼ぶことがあるから。バイソン、バファロー、両者は混同しがちですが、厳密にはバイソンとバファローは別の動物……まあ、バイソンズよりはバファローズのほうが響きがいいですから、良しとしますか。
そんなバファローズの球団名のルーツといえば近鉄なのですが、この近鉄バファローズ、球団創設時は「近鉄パールス」という名称でした。なぜパール?というとスポンサーの近鉄電車の沿線に、真珠養殖で有名な三重県・伊勢志摩があったから。近鉄一社提供の旅番組「真珠の小箱」があったことでもわかる通り、近鉄はしばしばパールを自社のイメージに使ってきたのですね。
「千葉パイレーツ」と聞いて、ピンと来たあなた!!
うっかり間違いをしがちな球団名といえば、もう一つ「千葉ロッテ・マリーンズ」。
1991年、フランチャイズを当時の「千葉マリーンスタジアム」に移すにあたって、オリオンズから「マリーンズ(Marines)」に改めたのですが、これと似ているのがメジャー球団の「マイアミ・マーリンズ(Marlins)」と「シアトル・マリナーズ(=Mariners)」。
Marlinsはカジキマグロ、Marinerは水夫、そしてロッテのMarinesは海兵隊。
それぞれ違う単語にも関わらず、たまに3つを混同してしまっている人を見かけますので、注意が必要です。
そしてマリーンズに改名する際に、他の候補名として「パイレーツ」というのもあったと耳にしたことがありました。
「千葉パイレーツ」、なかなか悪くない名称だと思うのですが、反射的に笑ってしまう人が多いから、という理由で当時は却下されたとか。そう、江口寿史氏のギャグマンガ「すすめ!!パイレーツ」そのまんまになってしまうからですね。
でも昭和は遠くなりにけり、今や江口氏もイラストレータ。
多くの人は漫画家の彼を忘れてしまったでしょうから、千葉パイレーツに改名するのもアリかもしれません。漫画「ワンピース」とか海賊も流行っていることですし。